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フェルマー予想(斎藤毅)のレビュー(たぶん参考にならないレビュー)

「フェルマー予想」はたぶん日本語で書かれた最も難しい代数学の本の一つかもしれない。レビューというレビューも書けませんが、なにかの役に立つかもしれないので思い出を書いてみます。

著者 斎藤毅 出版社 岩波書店 ページ 441 ISBN 9784000059589

対象読者は数学の博士以上?

管理人は大学生だった頃、この「フェルマー予想」と「代数幾何学(ハーツホーン)」を棚に飾っていました。

「代数幾何学」は数学科の方は全員一度は手にとると思いますが、さすがに「フェルマー予想」は一読一目もくれないという人が多数派ですね。

少なくともそのくらいのレベルということです。

管理人はハーツホーンの代数幾何学を肌に染みこませていく過程で、「フェルマー予想」はハーツホーンをクリアしない限り読めないことがおぼろげにわかってきました。

また、嫌いな複素関数で不可をとってしまった自分に楕円曲線と保型形式から始まっている本書をクリアすることは半永久的に無理だということも、おぼろげにわかってきたんですよね。

以上、レビュー終わり。う~ん、ハーツホーンのレビューのほうがよかったかね。

管理人は三巻まで読んでないよ。

数学はまず最初にゴールになる本を棚に置くべし。ハーツホーンもまずは三巻を棚に置こう。勉強はそれから。

数学を勉強している人たちへ

なにか目標があるとやる気が出ますね。それは数学に限らないと思いますが、とりわけ数学は目標によって過程が決まっていきます。

管理人の場合、その目標は「フェルマー予想」を理解することでした。代数学をマスターしようとハーツホーンをがんばって読んでいましたが、残念ながら二巻で終わりました。

代数学を勉強しようという方は「フェルマー予想」を当面の目標にしてはどうでしょうか。この本を平らげるにはアマゾンのレビューにあるように、基本的な数論はマスターしている必要があります。

数論を食べるには、複素関数でお腹いっぱいになるわけにはいかんのです。

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