ABO式血液型と血液の凝集素(高校生物)

血液は液体成分である血清と赤血球などの血球から構成される。血清には凝集素という抗体に近い分子があり、A型の血液にはβ凝集素、B型の血液にはα凝集素がある。血球と凝集素はまったく別の分子である。

・血液 = 血清 + 血球

・血清 = 水 + 凝集素 + …

ABO血液型では赤血球と凝集素の有無に違いがある。

血液型 含まれる赤血球
A A
B B
AB A、B
O -
血液型 含まれる凝集素
A β
B α
AB -
O α、β

AB型血液にはA型赤血球とB型赤血球が含まれるが、α凝集素とβ凝集素はない。逆にO型血液にはA型赤血球もB型赤血球もないが、α凝集素とβ凝集素が含まれる。この意味でAB型とO型はちょうど反対の関係にあるといえる。

凝集素と凝集

A型血液にはA型赤血球とβ凝集素がある。このA型血液にα凝集素を入れると、A型赤血球とα凝集素が抗原抗体反応(赤血球:抗原、凝集素:抗体)を起こし、赤血球が凝集する。

血液において、凝集素は抗体のように異種の赤血球を排除する。

・α凝集素 → A型赤血球を排除
・β凝集素 → B型赤血球を排除

AB型血液にα凝集素を入れると、血液に含まれるA型赤血球とα凝集素が凝集反応を起こす。つまりAB型血液はα、β両方の凝集素によって検出できる。

輸血

A型血液とB型血液をまぜると、A型血液に含まれるβ凝集素とB型血液が抗原抗体反応を起こす。そのためA型とB型は互いに輸血できない。