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アルカリ金属とアルカリ土類金属の共通点と違い|高校化学・中学理科

アルカリ金属とアルカリ土類金属は周期表の 1 族と 2 族に属する元素です。

  • アルカリ金属 1 族
  • アルカリ土類金属 2 族
アルカリ金属
アルカリ土類金属

2 族元素のうち、ベリリウムとマグネシウムはアルカリ土類金属に属しません。化学の教科書は最初に周期表があります。周期表をよく見て、アルカリ土類金属にベリリウムとマグネシウムが入っていないことを確認してください。

アルカリ金属とアルカリ土類金属の炎色反応

炎色反応とは、調べたい物質の水溶液を白金につけて炎に入れると、物質特有の炎が発生すること。アルカリ金属とアルカリ土類金属はどちらも特有の色が出ます。

原子 炎色反応の色
Li
Na
K
Ca
Sr
Ba 黄緑

炎色反応の色は以下のように覚えます。

リアカー無きK村、馬力で勝とうと努力するもくれない

原子 炎色 覚え方
Li リアカー
Na 無き
K K村
Ba 黄緑 馬力
Ca 勝とうと
Sr するもくれない

アルカリ金属(アルカリ土類金属)と水の反応

アルカリ金属とアルカリ土類金属は水と反応して水酸化物と水素を生じます。これは水素が還元されるため(酸化還元は高校範囲)。

2Li + 2H2O → 2LiOH + H2

2Na + 2H2O → 2NaOH + H2

2K + 2H2O → 2KOH + H2

Ca + H2O → Ca(OH)2 + H2

Ba + H2O → Ba(OH)2 + H2

水酸化物はどちらも強塩基性です。反応そのもので見ると、アルカリ土類金属と水の反応はアルカリ金属と水の反応ほど激しくはない。

アルカリ金属とアルカリ土類金属の共通した化学的性質(高校範囲)

アルカリ金属とアルカリ土類金属はどちらもイオン化傾向が大きく、陽イオンになりやすい。

  • イオン化傾向が大きい
  • 陽イオンになりやすい

イオン化傾向の大きさ(左にいくほど大きい)

Li K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb (H) Cu Hg Ag Pt Au

アルカリ金属とアルカリ土類金属の異なる点

金属 炭酸塩 硫酸塩
Na Na2CO3
可溶性
Na2SO4
可溶性
Ca CaCO3
難溶性
CaSO4
難溶性

アルカリ金属の炭酸塩と硫酸塩は水によく溶けますが、アルカリ土類金属の炭酸塩と硫酸塩は水にほとんど溶けない。炭酸塩とは陽イオンとCO32-の化合物、硫酸塩とは陽イオンとSO42-の化合物です。

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