人工知能の時代は永遠にこない。だって人間は40億年分の生存本能があるから。

AIについて深い知識があるわけでもなく、なんとな~く考えたことだから、認識の間違いがあるかもしれません。そのときはすみません。

結論は、AIの時代はたぶんこないということです。

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だからといって「なぜなら~」と理屈っぽく説明できるほど、私は賢くありません。けれども、直感的にこないことがわかるのです。

人間の思考はそもそも有限ではない。無限、それもとんでもなく濃密で桁違いの無限。数学では無限に濃度という概念(ものさし)がありますが、人間の思考は数ある無限のなかでもとりわけ桁数の多い無限ですよ。

よく考えてみると、私たちの視覚はそもそもありえないくらいの情報量をもっています。これを多くの研究者は「単なるピクセルの合計数に色彩のパターン数をかけたものにすぎぬ」と考えているかもしれないけど、いやいや、そうではないよね。

私たちの風景は無限の構造を持っている。たった一瞬でとらえる風景ですら、AIは作り出せないだろう

人間の最強の武器の一つは目だ。その目が感じとる「風景」は、いくつもの部分集合からできています。

例えば東京の夜景を見てみよう。

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機械もがんばれば「あ、このビルは確か◯◯だったな」などと理解できるかもしれない。しかし私たちはこの風景から次のように感じとる。

あ、これはあの時に見たな ↓ その時、私はあの人と一緒にこんなことを考えていたな ↓ ああ、あの人は今どこでなにをしているのだろう ↓ あの人とはよく遊んだっけな

こうした思考を、一つのビル、複数のビル、ビルを包みこんでいる夜景の部分などから、作り上げていくわけですが、その過程はほかならぬ私たちの経験と直感に根ざしています。

もしあなたが二十歳であれば、二十年分の歴史がこの過程を作ります。そしてさらに今のあなたがたまたまそこで出会ったなにか(今あなたがいる場所、気温、その他無数の要素からなる状況)があなたに抱かせる直感が加わるのです。

どれだけ途方もないレベルの思考か。

記憶量と回路の速度の議論はムダ!

ここで私が言いたいのは、私たち人間という生き物は、思考して生きているわけではないということです。

私たちは考える葦である前に、感情とDNAの両方をもっている動物です。

風景を見てなにを思うか、というのはいわゆる思考ではなく、感情と直感と思考が複雑にからみあった「なにか」です。

くりかえしになるけど感情は

・あなたの今までの歴史(時間もまた無限です。1から2までの間に無限の実数があるように、あなたの歴史もまたあなたにとっては無限の時間ですよ) ・あなたが今おかれている状況(空間、時間、人間の無限通りの要素からある種ランダムに決定される、あなたが感じる環境)

によってランダムにつくられます。

コンピューターの回路の速度は光速であり、すでに人間を圧倒しています。また最終的に人間の大脳皮質を圧倒する記憶量をもつでしょう。が、それでも機械が生み出せるものは思考という限定された領域を出ません。

人間→感情、直感、思考 機械→思考

風景を見るということは、記憶量と回路の速度以外の要素で決まっている。

あれ、じゃあ人間ってなんで有限の脳みそのくせして豊かな感情を持っているんだ?と疑問が浮かびますよね。

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答え:人間は脳みそだけで生きていないから

なぜ人間はここまで優れているのか。なぜ機械よりも圧倒的に記憶できないし、思考速度がトロいのに、豊かな感情をもっているのか。

それは、人間も動物も、全身で生きているからだ。

これは広く言いたいこと。脳をふくむ神経系が思考をつくりだしているというのはまちがいで、動物は神経のないすべての細胞から生きているんだ。

例えば耳たぶってつねってもあまり痛くないでしょ。耳たぶには神経があまり通ってないからピアスできるわけだ。でもじゃあこの耳たぶがなんも役立ってないかというとそうじゃないよね。

しかも耳たぶって視界に入らないから存在価値ないじゃん?と思えなくもないけど、断じて違う。耳たぶは実は音を正確に集める機能を持っているんだ。集音機能というものだ。耳たぶがあるから、音が集まるし、どこから音が聞こえているか、なんとなくわかる。

耳たぶは、耳たぶを意識しないで生きてきた人の聴覚からその人の思考と行動に深く影響しているということになる。

このように人間のすべての細胞は直接的、間接的に、その人の思考を決定すると考えられるけど、人間の細胞って30兆あるんだよね。

30兆の細胞っていうけど、これらはいつも役目を終えて死んでしまったり、悪い細胞になって別の細胞に食べられたりと複雑な経過を遂げているんだ。

これが一分間におそろしいパターンで起きる。そしておそらく私たちは、そのパターンの果てに、赤になったら止まろうとか考える。

私たちは全身で生きているんだ

私は、脳は永遠に解明されない、などと言っているわけじゃない。脳はある程度、というかかなりのところまで解明されるはず。

しかし脳を解明したところで「私たちは脳だけじゃない、全身で生きている」以上、脳の分析結果がAI技術に貢献するものはほとんどないでしょう。

そして生きているという抽象的な意味を、上の例で示した感じで分解→構築の手続きでなんとな~く機械に理解させたとしても、次の超えられない壁は絶対に超えられないのですよ。

「神って本当にいるのかな?」

機械にとって神は人間であるが、人間によって神はわからないものである

この違いは大きいですよ。だって

人間の文化はこの永遠にわかるはずのない「神」への思いからできていて、それが数千年の歴史をつくっているわけだから。

機械はきっと創造主である人間をGODと呼ぶかもしれないけど(辞書的に)、それはもはや人間が神というときのGODではないよね。

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機械はしたがってミケランジェロの作品を見たところで「パードゥン?」です。なにが神聖でなにが高貴なのか、わからない。

機械「俺にもこのふくよかな質感は理解できるよ。だてに美術史を勉強したわけじゃないからなあ。ミケランジェロはイタリアのルネサンス期の彫刻家で1564年2月18日に生まれた偉大な芸術家だろ」

と分析すると思うけど、キリストを抱くマリアの表情を真の意味で理解することは絶対にない。

今までのおさらい

あれこれ言ってきたけど、私たちは機械的な思考の他にその人と環境によって複雑に構成される感性・感情・直感がむしろ行動に影響するよという話がありました。

この思考以外のものはすべての細胞から影響されているとも話しました。

これって結局DNAの話なんです。

DNAは厳しい自然が長い月日をかけて各生物にあてがった行動指針です。もちろんその行動指針に必ずしものっとって行動するとはいえませんが、DNAは私たちの豊かな感性に莫大な影響を与えているでしょう。

腹が減ったら、イライラして作業できなくなる。生理現象が感情をつくっている典型ですが、この生理現象は数千億個の細胞が把握不可能なレベルで動きまくった結果です。そしてその一つ一つはDNAに基本的にしたがっています。

なんだか混迷してきたので、具体的な未来の話をするよ

今、多くの会社と団体が研究者をつかって人工知能とビックデータの研究にいそしんでいます。が、例えば情報の検索一つとって、超絶的なAIが今より何百倍も整理整頓された情報網をつくることができるかというと、たぶんムリです。

機械は共感できないからです。共感というのは、その人間の趣味を知ることではなく、そこからさらにその人のとるべき未来がわかってしまうことをいいます。

例えば私、いつもピタゴラスとかそんなのばっかり調べているけど、たまにはポケモンの進化表とかも調べるんですよ。でもいつも広告に出るのは難しい専門書だったりで、ピカチュウが出てきたことは一度もないんだよね。

でも次に買う商品は絶対、ポケモンGOであることは自分も周りの人もわかっているんだよ。でも検索システムはそれを知らない。何回かポケモンを調べた経歴は知っているはずなのに。たぶん検索は

「え? あれくらいの検索でまさか購買までいっちゃうの? 本気???」

とポカンとしているだろ。人間は機械にとって行動確率が0%に近いことも平気でやっちゃう生き物だってところが、機械とAIの限界なのさ。

つまり機械はどこかで人の手は借りなければいけない。さらにいえば、ユーザーが情報に届くまでの速度は、人間が自らの手で編集しない限り、縮まることはない。

いいものをつくるには、いい技術を持っている人(編集者)が必要なんだ。