中学生まではアクセスできるサイトと使っていいアプリを制限するべきだ

子どもたちが中学生になる前からスマホを持つような時代になり、「子どもにいつ、どのようにスマホを持たせるか?」という議論の必要性はますます高まっているように思います。

スマホ(とツイッターなどのアプリ)を通して社会の危険な暗部に接触すれば、子どもの健全な精神的成長は阻害されるでしょう。私が中学生だった頃、インターネットの回線がISDNからADSLになり、携帯電話から簡単にネット接続できるようになりました。当時すでに同級生の半分くらいが携帯電話を持っていましたが、一部の生徒は携帯電話を通していわゆる掲示板にアクセスしていました。掲示板を見てなにかしらのショックを受けた人はいたでしょう。

掲示板の書きこみの多くは誹謗中傷、他者に対する侮蔑、そしてアンダーグラウンドへの盲目的敬意から成り立っています。掲示板の閲覧によって、思春期のあいだ自然に実感する『社会の醜さ』をより一層心に叩きつけられるわけです。「こんな言葉を使う人がこんなにいるのか」という絶望感は必要悪ですが、中学生、まして小学生には荷が重すぎます。

高校二年生くらいまできたら、一人ひとりが掲示板に代表される社会の暗部を一度受け止めて「自分はこのネット世界でどう行動するべきか」と自問自答するべきだと思いますが、大人と社会が持っている規律を模倣して独自の善悪基準を育む中学生に「社会で生きていく上で◯◯は絶対してはいけないよ。…とはいうものの社会にいる大人の一部はやっているけどね」という印象を与えてはまずいです。

中学生と高校生のネット環境の変化 ・2003年頃 携帯電話から掲示板に書きこむ ・2010年頃 スマホからツイッターに投稿する

ネットリテラシーの教育(単純に言えば「掲示板は恐ろしいところだよ」とくりかえし教え、アクセスしないように注意する)で多くの中学生は暗部にアクセスしないか、またはアクセスしても自分なりに受け止めて「これはこれ、私は私」と理解できるようになると思います。しかしそれでも荷が重い気がしますね。

危険なサイトにアクセスしたり、危険なアプリを使ったりという行動は子どもの探究心を満たします。アクセスするな、使うな、と言っても現実的に難しいでしょう。そうかと言ってスマホを子どもから取り上げることは実際ほぼ不可能で、その上まったくナンセンスです。インターネットには無益有害な情報が山ほどありますが、自分の知りたいことを検索して調べたり、SNSを通して誰かと何かについて議論したりすることは子どもたちの重要なスキルになっていきます。

使い方次第でインターネットとスマホは子どもの成長に貢献します。

とはいえ危険なサイト、危険なアプリがあることも事実ですから、インターネットの閲覧とアプリの使用にある程度規制をかけるべきでしょう。

スマホの使用を厳しく管理している家庭とそうでない家庭があります。厳しく管理しているご家庭にこれ以上あれこれ唱えるつもりはありませんが、まったく管理していないご家庭はこれを機会にお子様のスマホの機能を制限していただきたいと思います。

以上、スマホの管理についてあるご家庭からご質問を受けた際に答えたことをそれらしい記事にしてみました。