血糖値の調節とホルモン(高校生物)

血糖値は血液中に含まれるグルコースの量のこと。グルコースはブドウ糖とも呼ばれる。

グルコースはエネルギー源でありながら、同時に血管を傷つける性質を持つ。グルコースの量が増加すると、血管が傷つきやすくなり、糖尿病網膜症といった病気の原因になる。

血糖値を上げる調節

ほとんどの動物は常に飢えに直面しているため、血糖値を上げる機構が複数備わっている。人体において血糖値を上げるためにアドレナリン、糖質コルチコイド、グルカゴンなどのホルモンが働いている。低血糖の状態はすみやかに脳の視床下部に伝えられ、視床下部は交感神経やホルモンを通じて各ホルモンの分泌を促進させる。

1.交感神経系

視床下部は交感神経系を通して

・すい臓のランゲルハンス島A細胞
・副腎髄質

の二つにホルモンを放出するよう促す。ランゲルハンス島からグルカゴン、副腎髄質からアドレナリンが放出される。グルカゴンとアドレナリンはグリコーゲンをグルコースに分解する。つまり低血糖になって交感神経が働くと、グリコーゲンが減少し、グルコースが増加する。

2.ホルモン系

ホルモンは別の器官に作用して別のホルモンの分泌を促す。この「ホルモンリレー」は次の通りである。

視床下部
→脳下垂体前葉
→副腎皮質
→糖質コルチコイド

糖質コルチコイドはタンパク質からグルコースをつくる。この点でグルカゴンとアドレナリンと異なる。

血糖値を下げる調節

血糖値を上げるホルモンが複数存在するのに対して、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかなく、血糖値を明確に下げる機構もインスリンを辿る機構しかない。そのためインスリンを正常に分泌できなくなると、糖尿病やその他の合併症を起こすリスクが飛躍的に高まる。

高血糖状態はすぐに視床下部に伝えられる。視床下部は副交感神経を使って、すい臓ランゲルハンス島B細胞にインスリン分泌を促す。インスリンによってグルコースはグリコーゲンになる。

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