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化学(化学基礎・化学)基礎問題精講(旺文社)の評価|定期テスト対策に最適の化学問題集

「化学(化学基礎・化学)基礎問題精講」は旺文社から出ている高校化学のバイブル的問題集(参考書)。化学を初めて習う学生、定期テストの成績を上げたい人におすすめしたい本。

項目 評価
使いやすさ ★★★★★
詳しさ ★★★★
おすすめ ★★★★★
レベル 初級
対象 高1~

高校化学で最も使いやすい問題集

いろいろな問題集を触ってきましたが、本書より使いやすい化学の問題集はほとんどないと言っていいくらい「化学基礎問題精講」は使いやすい。使いやすい点として

  1. 1ページ1問形式でページを行ったり来たりするストレスがない
  2. 初学者がはまりやすいツボをきちんと説明している
  3. 説明に図などを惜しんでいない

などがあげられます。

他の問題集はページを行ったり来たりしないといけないタイプが多く、ムダなストレスがたまってしまいがちですが、本書は1ページ1問形式でそういったストレスがありません。

「今日は4ページだけやろう」「1日6ページずつ進めよう」といったスケジュール管理もしやすい。「1日何問進めよう」より「1日何ページ進めよう」のほうがやる気が出ますね。

また化学を初めて習う方を対象にしており、ツボにはまってしまいそうなポイントを丁寧に説明している点もGOOD。コストの関係で図をあまり用いない教材が多い中、化学基礎問題精講は図を多めに使っているほうでしょう。

定期テスト対策にもってこい。でも受験対策には…

以上から定期テスト対策にもってこいの良書と言えます。しかし受験対策に使えるかというと、必ずしもそうとは言えません。

まず問題数が足りません。問題数だけで見れば、数研出版の「重要問題集」に及びません(わかりやすさは本書のほうが上です)。受験校にもよりますが、中堅私大以上を狙っている方は本書が速やかに終わらせて「化学標準問題精講(旺文社)」などにステップアップするべきだと思います。

化学はとにかく問題をこなしたもの勝ちです。

国立文系のセンター化学の入門書として◎

化学基礎問題精講は文系の方のセンター化学入門書としてもおすすめできます。教科書のこてこての説明を読むより、本書の標準的な問題とわかりやすい説明を読むほうが効率がいい。

化学は一見覚えるだけの学問ですが、意外と問題を通してでないとその知識の本質を理解できない側面も持っている。教科書を一読するとなんだかわかったような気になりますが、問題をきちんと解かないとわかったふりで終わってしまう。

本書は教科書と問題集をつなぐ架け橋的入門書として最高の一冊と言えるでしょう。

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