数研出版「教科書傍用スタンダード数学シリーズ」の評価とおすすめ度

「教科書傍用スタンダード数学Ⅰ(他同様)」は数研出版から出ている傍用教材です。教科書に沿った問題集で解説はありません。数学も高校レベルになってくると独学や復習の効率上、問題集にも一定の解説が必要になります。問題集を解いてわからなかった問題を教科書の説明に求めるというやり方は時間的にも個人のマインド的にも非効率的と言わざるをえません。

本書は独自のプリントを作る学校や塾の先生にとっては素晴らしい問題集になりますが、すべての学生・受験生におすすめできる本かというとそうではありません。

項目 評価
使いやすさ ★★★
詳しさ ★★
おすすめ ★★
レベル 初級~中級
対象 中3~高3

教科書に沿っているという強み

本書の強みは他のどの問題集よりも教科書に沿っているという点。学校が本書を指定し、宿題用に使うことは十分ありえます。

適切な問題量とレベル

「解説はいらない。適度な量の問題がとりあえずほしい」という方には本書をおすすめします。教科書より多く、チャート式より少なく、問題量のバランス加減はよく考えられています。

レベルは教科書レベル(プラスアルファ)でぎりぎりセンター試験まで使えるかもしれません。半分以上は基本的な問題で網羅されているため、一定のレベルに達した方は問題を自分なりに選ぶ必要があります。

解説がないメリットとデメリット

解説がないメリットは、わからなかった問題、解けなかった問題について自分できちんと考えるようになる癖がつくということ。わからなかった問題について教科書や別の参考書を調べることはとても有意義な勉強で、そういった調べる力は今後もいかされるはず。

解説がないデメリットは時間の非効率性とストレスにつきます。「問題集を解いてわからなかった問題は教科書で調べよう!」という話はそれはそれで成り立ちますが、それが教室にいる全員に通用するわけではなく、一部の勉強家を除いて多くの人は大きな負担を感じるでしょう。

学生は数学だけを勉強しているわけではなく、英語も国語も理科も社会も勉強する中で、細かい知識不足を逐一教科書に戻って補うというやり方は高校数学初学者にとってストレスになり、時間的な効率性も悪いでしょう。

総評

教科書に沿っているというメリット、解説がないからこそ自分で考えたり調べたりする癖がつくというメリットは十分にありますが、万人におすすめできる教材とはいえない。ただし解説がなくても自分で調べられる自信のある方は、定期テスト対策などで十分な効果を上げられると思います。