志望校に合わせた『実力をつける世界史100題(Z会出版)』の使い方

『実力をつける世界史100題(Z会出版)』は世界史の問題集です。早慶などの私大文系を狙う中級者から上級者までにおすすめできる一冊です。

世界史の選択者がまず手にとる問題集が本書だと思いますが、山川の『詳説世界史研究』と同様、使う人と使い方を選びます。

項目 評価
使いやすさ ★★★★
詳しさ ★★★★★
おすすめ ★★★★
レベル 上級
対象 高2~高3

問題文や解説にミスがある

本書はなぜか他の問題集と比べて単語などのミスが目立ちます。気にならない人は気にならないと思いますが、「受験の本にミスがあるなんて絶対嫌だ!」という方は注意してください。ミスはすぐにわかる程度のものです。

本書の作りと構成

問題と解答がバラバラで、問題冊子が抜き取れるようになっています。問題を何問か集中して取り組む時は便利です。解答は二色刷りで問題ごとに単語やポイントの説明が細かく書かれているため、解答を読むことで改めて復習できるでしょう。ただしある程度の知識が前提として書かれています。

問題の作りはほぼ一貫して穴埋め問題と単語・選択問題。記述はほとんどありません。世界史は知識問題と記述問題とで問題集を分けるべきですが、この本は知識問題の代表的な問題集といえそうです。

難易度と内容の細かさ

世界史を初めて習うという方にはまったくおすすめできません。表紙のレベルにも書いてありますがレベルは『標準』以上。しかし実際は標準でなく限りなく上級に近い標準です。世界史の基本的な事項がわかっていないとまったく解けず、時間の無駄になってしまいます。

また内容は分野にもよりますが基本的にかなり細かい。そのため国立というより私大向け。私大でも「ここまで問われるか?」という問題も一部混じっているので注意。

志望校に合わせた使い方

東大などの国立 本書は国立向けに作られていません。特に受験直前に本書を使う必要はないでしょう。ただし国立も穴埋めなどの知識問題は出題するため、苦手分野を得意分野にしたいという方は本書を使うのもありです。

早慶などの私立 本書を使う前にセンターなどで自分の世界史の理解度を確かめるといいかもしれません。もし30~50点ほどであれば別の参考書と問題集を使って勉強したほうが効率がいいです。70点くらいになってきたら本書を使って知識をつめていくといいですね。

本書をメイン問題集として使う場合、高校三年生の春頃までにすべてを終わらせる必要があるでしょう。ぴったり100問ということで、1日3問をめどに一ヶ月で終わらせて2周するとGOOD。