試験で点がとれるヨコから見る世界史のおすすめ度とレベル別使い方

『試験で点がとれるヨコから見る世界史』は最もおすすめしたい世界史の参考書の一つです。世界史の代表的な参考書は本書と『荒巻の新世界史の見取り図』の二冊です。

世界史はどのように勉強するかで効率が何倍も変わってきます。世界史はただ暗記すればいいわけではなく、まずはおおまかな流れをあらゆる角度から理解し、その上で細かい知識を補う必要があります。

世界史の勉強 ①おおまかな流れをつかむ ②細かい知識を覚える

世界史をおおまかに理解するためのバイブルが本書と『荒巻の見取り図シリーズ』です。

当いろは進学会の日本史・世界史のページでは、重要な年号は大きな丸で囲って目立つようにしてあります。歴史のターニングポイントになる出来事を年号と一緒におさえて、その後で細かい知識をつめていくように構成しています。

『試験で点がとれるヨコから見る世界史』でもそういったターニングポイントとなるイベントをまずはおさえています。他の世界史の教科書では「なぜ1869年が世界史にとって重要な年か?」といった説明はされません。他の参考書が何年に何があって…と淡々と説明するのに対し、本書はまず「1869年は非常に重要な年である!」と読者に訴えます。すると「なるほど1869年を中心に前後の歴史を見ていけばいいのか」と納得して歴史の流れを追えるわけです。

項目 評価
使いやすさ ★★★★★
詳しさ ★★★
おすすめ ★★★★★
レベル 初級~中級
対象 中3~高3

内容の詳しさと中身の構成

本書は世界史を初めて勉強する人を対象に書かれています。そのため内容は難しくなく、出来事をわかりやすく体系的に説明しているためページがどんどん進みます。勉強が嫌い、世界史が少し苦手という方でも、ドラマを見ているような感覚で読むことができるかもしれません。

構成は基本的に年代順ですが、国や地域を横断してまとめて扱っています。一般的な参考書は歴史を地域別に分けていますが、それが学生の理解を阻めています。例えばヨーロッパとアジアは基本的に分けて覚えていきますが、あるところで文化がつながったり戦争が起きたりしますね。それがしばしば混乱のもとになるわけですが、そうならないように本書は同時代に起きたことをまとめて載せています。

例えばハプスブルク家について勉強するとハプスブルク家のことだけが頭に入ってしまいがちですが、ハプスブルク家が権威を持っていた頃他の国はどうなっていたのかという疑問を本書はわかりやすく説明しています。

世界史の基本を理解した人向け、とは限らない

本書は基本的に初学者向けですが実はそうとも限りません。「自分は世界史の流れを完璧におさえている」というつもりでも、意外と勘違いしていたり抜けがあったりするものです。特に東大は世界史の流れを正確にわかっているかどうか記述問題として出題しますが、こうした記述対策として本書は再び役に立ちます。

そのため本書は国立など世界史の要点を記述させる大学には有効といえます。

レベル別使い方

世界史を初めて勉強する方、センター世界史で30点に届かない方は本書をメイン教材として勉強するといいと思いますね。一ページ一ページが軽いので一ヶ月以内(がんばれば一週間以内)で読み終わると思います。歴史の全体像をつかむために一気に読んでください。「定期テストでは中国しか扱わないから中国だけ勉強する」というやり方では効率が悪い。

一気に読んだら友だちや家族に世界史のおおまかな流れを説明するなどして自分の理解度を確かめるといいと思います。わからないところが出てきたら、本書のその分野をもう一度読みます。

世界史をある程度理解しているという方も、本書を一読することをおすすめします。特に国立を狙っている方は記述対策にも使えます。