売買目的有価証券と有価証券評価益(時価と帳簿価額の差)の仕訳

株式と公社債(国債と社債など)をまとめて有価証券といいます。売買目的有価証券は文字通り売買する目的で持っている有価証券のことです。

有価証券の値段は日々変動します。株式市場を見れば株価が毎日変わっていることが確認できます。

有価証券の時価

時価とは、その有価証券の直近の値段のことです。例えば今日のA社の株価が200円だったとすると、A社の株式の時価が200円となります。

A社の株式を100株持っていれば

200×100=20,000円

という時価の有価証券を持っていることになります。

売買目的有価証券の時価と帳簿価額の差額

多くの会社は会計上の一年を4月1日から3月31日として、その年の有価証券の資産額を3月31日時点におけるその有価証券の時価とします。

売買目的有価証券を持っている会社の2014年度の決算(2014年4月1日~2015年3月31日)を考えてみましょう。決算前の売買目的有価証券に40,000円が記されていたとします。この決算前の帳簿上に記されている価額を帳簿価額といいます。

この売買目的有価証券は実はA社株式(100株分)だったとします。

A社の株価が2015年3月31日時点で900円だったとします。するとA社株式の時価、すなわち売買目的有価証券の時価は900×100=90,000円。帳簿価額40,000円より50,000円上回っています。つまり50,000円もうかっているのです。

2014年という1年で売買目的有価証券から50,000円分の収益があったということです。したがって

借方科目 金額 貸方科目 金額
? ? 有価証券評価益 50,000

となります(収益は右)。

一方、売買目的有価証券の帳簿価額は40,000円から90,000円に変更しなければいけません。そのため50,000円を資産の部に計上します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売買目的有価証券 50,000 有価証券評価益 50,000

株価が下がったらどうするか?

では反対にA社の株価が2015年3月31日時点で100円になってしまったらどうでしょう?

売買目的有価証券の評価額は100×100=10,000円となり、もともとの帳簿価額40,000円と比べて30,000円も損していることになります。

2014年という1年で売買目的有価証券から30,000円分の費用があったということです。また売買目的有価証券の帳簿価額は40,000円から10,000円にしなければいけないため、30,000円を資産と反対側に計上します。そこで仕訳は

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券評価損 30,000 売買目的有価証券 30,000

となります。

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