クロムについて クロム酸イオンと二クロム酸カリウムの色と沈殿物

クロム(Cr)は原子番号24、6族4周期に属する遷移元素で、銀白色の固体金属。クロムは鉄とニッケルと合わせてステンレス鋼という合金をつくる。

クロムイオンやクロム酸イオンに銀などの金属を加えると沈殿を生じる。

項目 Cr
原子番号 24
6
周期 4
電子殻 2,8,13,1
原子量 52
分類 遷移金属


(Source: Tomihahndorf, March 2006, Wikimedia)

イオン

クロムイオン(Cr3+)、クロム酸イオン(CrO42-)、二クロム酸イオン(Cr2O72-)など有色の物質が多い。

物質
Cr3+
CrO42-
Cr2O72-
K2Cr2O7 橙赤
PbCrO4
BaCrO4
Ag2CrO4

PbCrO4、BaCrO4、Ag2CrO4は沈殿物。

クロム酸イオンと二クロム酸イオン

クロム酸塩(黄)
黄色のイオン
Source: Benjah-bmm27, May 16, 2007, Wikimedia

二クロム酸塩(赤、橙赤)
赤色(橙赤色)のイオン
Source: Benjah-bmm27, May 16, 2007, Wikimedia

クロム酸イオンに硫酸を加えて硫酸酸性にすると二クロム酸イオンになり、反対に二クロム酸イオンに水酸化ナトリウムを加えて塩基性にするとクロム酸イオンになる。

  • クロム酸イオン+硫酸→二クロム酸イオン
  • 二クロム酸イオン+水酸化ナトリウム→クロム酸イオン

二クロム酸イオンは強い酸化力を持ち、酸化剤として使われる。二クロム酸イオンは相手を酸化すると、自身は還元されてクロムイオン(緑色、3価)になる。

Cr2O72- + 14H+ + 6e- → 2Cr3+ + 7H2O

工学

ステンレス鋼は鉄、ニッケル、クロムの化合物。表面にクロムの酸化皮膜があり、一種の不動態となっており、錆びづらく腐食しにくい。

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