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古語「あだなり」「はかなし」「いたづらなり」の意味(古文の単語)

はかない、むなしい、というイメージをもつ古文単語に

  • あだなり
  • はかなし
  • いたづらなり

の三つがあります。それぞれ次のような意味をもっています。

  • あだなり … 無駄だ
  • はかなし … むなしい
  • いたづらなり … 無駄だ、むなしい

あだなり

「あだなり」は「徒なり」とも書きます。現代語でよく徒労という言葉を使いますが、これは「無駄な努力」という意味です。「あだなりってどんな意味だっけ?」となったら

無駄

無駄な努力

徒労

あだなり

と連想してみよう。

はかなし

「はかなし」はもうそのままです。はかないです。はかないということは、むなしいということです。

いたづらなり

「いたづらなり」は「あだなり」と「はかなし」の二つの意味を持っています。つまり、無駄であるか、はかないか。

また「いたづらなり」は「死ぬ」という意味もあります。これは「はかなくなる」と一緒に覚えるといいです。「はかなくなる」は「はかなし」が動詞化したものですが、意味が少し違います。

「死ぬ」を意味する古語
いたづらなり 
はかなくなる

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