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錯イオンの命名規則(化学)

ヘキサアンミンコバルト(Ⅲ)イオンやテトラヒドロキシド亜鉛(Ⅱ)酸イオンなど、錯イオンの名前は長く、複雑である。錯イオンは次の言葉を順番につなげて命名される。

  1. 配位数
  2. 配位子の名前
  3. 金属の名前
  4. 酸化数
  5. イオン(または酸イオン)

最後のイオンまたは酸イオンは、錯イオン全体としてのイオンが陽イオンのときはイオンにして、陰イオンのときは酸イオンとする。

ヘキサアンミンコバルト(Ⅲ)イオン

配位子から順番に分解すると

  1. ヘキサ
  2. アンミン
  3. コバルト
  4. (Ⅲ)
  5. イオン

となる。ここでヘキサは6を表す。錯イオンでは数字を数詞で書く。

英語 カタカナ
1 mono モノ
2 di
3 tri トリ
4 tetra テトラ
5 penta ペンタ
6 hexa ヘキサ
7 hepta ヘプタ
8 octa オクタ
9 nona ノナ
10 deca デカ
11 undeca ウンデカ
12 dodeca ドデカ

参照:化合物の数詞

「アンミン」はアンモニアのこと。

アンモニア … アンミン
CN … シアニド
OH … ヒドロキシド

また、イオンの酸化数はかっこをつける。錯イオン全体としては陽イオンであり、最後は「イオン」で終わらせる。

テトラヒドロキシド亜鉛(Ⅱ)酸イオン

  1. テトラ
  2. ヒドロキシド
  3. 亜鉛
  4. (Ⅱ)
  5. 酸イオン

錯イオン全体としては陰イオンであり、最後は「酸イオン」で終わらせる。

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