中2理科 電流と電気回路の基本(電気回路の記号と直列・並列つなぎ)
電気の流れを電流、電気の流れる道を電気回路という。電気回路には電池、電球、抵抗、スイッチなどがあり、それぞれに記号が当てられている。
電源(電池)の記号は長いほうがプラス、短いほうがマイナス。
参考:電流や電圧などの記号
電流の基本
電池と電球と銅線(赤や黄や青のビニルにおおわれた細い線)を組み合わせて、電気回路を作ることができる。銅線は完全につながっている必要があり、銅線が途中で切れていると電気が流れない。
例えば身の回りにある電化製品でも、電源の黒いコードをはさみで切ってしまうと、電源をオンにしても電気は流れない(実際にやらないでください)。
※銅線は細くても太くても電気は一応通ります。しかしあまりに細いと、大きな電流を通したときに銅線が焦げたり燃えたりして非常に危険です。銅線のビニルをはがしたり、カッターで銅線を細くしたりしないようにしよう。
直列つなぎと並列つなぎ
枝分かれしないつなぎ方を直列つなぎ、枝分かれするつなぎ方を並列つなぎという。直列つなぎで作られた回路を直列回路、並列つなぎで作られた回路を並列回路という。
直列回路と並列回路では、電球の光り方と電池が送りだす電気の量に違いがあります。
わかりにくいところ(最初は読みとばしてください)
電池を直列につないでいく回路も、電球を直列につないでいく回路も、回路としての性質はまったく違うものの「直列回路」という。
同じように、電池を並列につないでいく回路も、電球を並列につないでいく回路も、回路としての性質はまったく違うものの「並列回路」という。
つまり基本的な電気回路は4通りある。
- 電池を直列につなぐ回路
- 電球を直列につなぐ回路
- 電池を並列につなぐ回路
- 電球を並列につなぐ回路
まずは電池を直列につなぐ回路と電池を並列につなぐ回路の二つを理解してみよう。
電池の直列回路
電池を直列につないでいくと、電球はどんどん明るくなっていく。
ただし、電池を増やしていくと、銅線と電球を流れる電流も大きくなり、やがて電球が耐えられないところまで達して電球が壊れます(実際にやらないでください。電池を増やしていくと発火する危険があります)。電球がギリギリ耐えられる電流を「最大定格電流」という。
電池の並列回路
電池を並列につないでも、電球の明るさは変わらない。
並列つなぎでは、電池を増やしても電球に流れる電流が変わらない。
下図のように、電球を光らせるために必要な電流を300とすると、一つの電池が送る電流の量は150、100となる。
電池の並列回路のポイント
参考
中2理科
-
炭酸水素ナトリウムと酸化銀の熱分解と水の電気分解(中2理科)014077
-
質量保存の法則のわかりやすい説明|中2理科027830
-
中2理科まとめ|中間・期末試験対策の要点解説09374
-
中学生物 血液の成分(赤血球、白血球、血小板)と組織液015807
-
脊椎動物の分類(呼吸、体温、変温動物と恒温動物)|中学理科・生物011589
-
中学理科(高校物理)の電力、電力量、ジュール熱01104
-
凝結と飽和水蒸気量(中学理科)04046
-
電力と電力量の公式と説明(中学理科)018995
-
天気・風の記号と雲量(中学理科)043694
-
真空放電と電子線(中2理科)02509
-
感覚神経と運動神経と反射(中学理科)08645
-
生物の進化~相同器官と痕跡器官(中学理科)06595
-
食塩、砂糖、小麦粉を加熱する実験|中学化学010905
-
小腸と柔突起の図と解説01130
-
中生代の区分(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)07481
-
電源、電球、電流計、電圧計などの記号|中学理科011573
-
植物細胞と動物細胞の構造と基本的な働き(中2理科2学期)01733
-
単体と化合物の違いと例0108
-
中学理科で覚えるべき化学反応式のまとめ02667
-
溶解度:飽和水溶液と再結晶0184
-
無機物と有機物の基本(中学化学)0187
-
固体の体積を求める方法01011