東大受験生におすすめの英語教材

以下は自分の勉強のため、そして指導のために実際に使い倒して素晴らしいと判断した教材です。なお私は各出版社と無関係です。

  1. ★★英文法・語法のトレ-ニング2演習編
  2. ★★新・基本英文700選(駿台受験シリーズ)
  3. ★★速読英単語上級編
  4. ★入門ビジネス英語(NHKラジオ英語講座)
  5. ★東大模擬試験過去問(各大手予備校出版)
  6. ★東大英語過去問(赤本+予備校)

★はおすすめ順。

英文法は参考書を漠然と読んで覚えるより、数多くの問題を実際に解いたほうが頭に入ります。問題集としてはZ会出版の「英文法・語法のトレ-ニング2演習編」が完成度と使いやすさの点で群を抜いています。Z会出版の多くの本は見開き形式(見開きですべての情報がわかるような仕組み)になっており、使いやすい印象を受けますが、この問題集は問題を左ページ、解答を右ページにのせることで問題をさくさく進められるようになっています。英文法の問題は1問1問がとても軽いので、巻末に解答をのせているような問題集は手間がかかって効率が悪いです。

この問題集1冊で東大の英文法問題、センター試験、そして上智などの難関私大と幅広い対策が可能になります。東大は高度な英文法力は求めませんが、1点1点が勝負になる以上、標準的な英文法は完璧にクリアしなければいけません。この本はその一助になるでしょう。

東大の英語のかなめは英作文です。これは駿台文庫から出ている「新・基本英文700選(駿台受験シリーズ)」がおすすめです。東大を受験する人のほぼ全員が一度は手にする本ではないでしょうか。非常に有名な本です。著者はもちろん著者の同級生もほぼ全員使っていたと思います。基本英文の暗記は英語で最も重要なステップです。英作文は結局、基本的な例文をいかにアウトプットできるかにかかっていますが、この本はその覚えるべき例文を体系的にのせています。英作文対策に必要不可欠な本で間違いないでしょう。

続いて英単語。英単語の書籍はそれこそ山のようにありますが、一番よくないのは単語だけ書いてあるようなもの。ちょっとした例文しかないタイプもあまりいいとは言えない。英単語は文の中で覚えない限りほとんど身につかないからです。手にしてはいけないタイプの本がたくさん並ぶ中、Z会から出版されている「速読英単語上級編」は英単語本のまさにバイブルと言うべき名著です。英単語と言えばこの本をさします。東大受験生のほぼ全員が読んでいるのではないか、というくらい普及率が高いです。この本は比較的難しい英文とその日本語訳を左右のページに置き、次のページで英文に出てきた英単語を説明するという形式をとっています。英文から英単語を知るという、まさに理想的な英単語本であります。

問題はレベルをどうするかです。速読英単語は必須編と上級編があります。東大受験を考えるのであれば、高校3年生に上がるまでに上級編を完璧に読みこなしている必要があると考えられます。1年生で必須編、2年生で上級編を完成させる、くらいの進度がいいですね。もちろん1年生のうちに上級編をクリアできればそれに越したことはありません。また「いやいや上級編も生ぬるい」という方はさらにその上のビジネスクラスの速読速聴英単語という本をおすすめします。同じくZ会の「速読速聴・英単語Advanced1100」が英単語本で最も難しい本になります。ビジネスレベルなので、これをマスターできれば東大英語は余裕でしょう。ただし先に「無限にある知識から必要なものだけを覚える」と説明した通り、東大合格を第一に考えるのであれば、ビジネスレベルの英単語を覚える必要はほとんどありません。

またリスニング、英文法、英単語など総合的な力を身につけたい時はラジオ講座の「入門ビジネス英語」をおすすめします。内容がかなり難しくなった基礎英語、大人版基礎英語というべきものです。ビジネスでよく使われるフレーズなどを覚えられるので将来役に立つかもしれませんね。ただし用途はビジネスだけあって受験と違う趣が入っているので、どっぷり浸かってこれ以外に勉強しないというのはまずいです。あくまでもサブとして使ったほうが無難です。社会人であれば基礎英語と同様メイン教材になるのですが、東大受験生にとってはメインになりません。そうした意味で★を一つにしました。

そして最終的に手にするべき本、つまり直前期に浸かるべき本が大手予備校の東大模擬試験の過去問です。大手書店に行けば必ず売っています。インターネットオークションで過去の過去問(数年前に出版された過去問)を買うのもいいでしょう。書店に並ぶ最新のものは過去四年分などわずかな量しかないので、オークションを利用して過去十年分くらいを取り寄せると問題不足に悩まされません。オークションを使って過去問をゲットするというやり方は弁護士、公認会計士試験など国家試験対策でもよく用いられているので、今のうちにやっておくといいかもしれません。

ただし予備校の過去問をやる前に東大の実際の過去問はやっておく必要があります。これはいわゆる赤本と予備校が出版する過去問の2種類があります。どちらでもだいじょうぶですが、最初は予備校が解答を作成している過去問をおすすめします。こちらはどのように解答を作っていくか、という受験者目線で解説がされており、単に問題を解くだけに終わらせない、噛めば噛むほどじわじわ味が出てくるタイプの本です。東大英語対策の最初のとっかかりとしては最高の本でしょう。しかし過去数年分しかないので、それ以上昔の過去問は赤本を使うといいと思います。

まとめると予備校出版の過去問は東大英語対策の参考書として、赤本は東大英語の辞典として使う、という感じです。

以上さまざまな教材を紹介しました。最初の3冊はA4ですが、鉛筆を使わない読み物系の本であり、第1部に掲げた教材サイズルールの例外となります。赤本は厚いA4で、正直使いづらいですが、10年以上前の過去問は赤本にしかないので、これも例外としました。

参考書や問題集はあっちこっちに手を出せば出すほど効率が落ちます。同じ本を使い続けることでその本に対する戦略がどんどん固まっていき、効率がどんどんよくなっていきますが、手を広げてしまうと効率がよくなる前にその本を手放すことになるので、効率の悪い勉強を延々と続けるはめになる。同じ本を使い続けるためには最初に手にする本が良書でなければいけませんが、上にあげた本は自信をもって良書と言えます。あれこれと手を広げる前に上に紹介した本を手にすることをおすすめします。

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