YouTuber になりたい学生に伝えたいこと(夢の犠牲と報酬)

YouTuber になりたいという学生の方は、自分の望む道を追いかけてもいいと思います。周りの人は反対するはずですが、周りの人があなたをよく知っているとは限らないからです。

歌手、俳優、芸人になりたいという人は昔からたくさんいました。そしてほとんどの人は、夢を叶えられず、どこかへ消えてしまいました。歌手になりたいと思うことも、YouTuber になりたいと思うことも、「有名になりたい」という希望のあらわれです。

この記事では YouTuber になりたい人に向けて、その夢にどのような犠牲、試練、報酬が待っているか、説明していきます。

犠牲

学生であれば勉強する時間、大人であれば社会的な地位を得ていく時間を犠牲にすることになります。高校生は大学受験とひきかえに動画編集し、大学生は就職活動や研究活動、教養を習得する時間とひきかえにやはり動画編集することになります。

直接的な犠牲は「勉強を少しやらなかったことからくる知識不足」です。数学や理科の知識は、銀行でお金を借りるときなどを除いて社会で役立つことはあまりありませんが、国語や社会の知識はいろいろな場面で使われるでしょう。

そうした学校の知識は、小さいことでもたまってくると社会生活に影響をおよぼしてきます。お金を稼ぐときも、税金をおさめるときも、学校で習ったなにかしらの知識が働くのです。YouTuber になりたいと思っても、過度に勉強を犠牲にすることは、その後かなりのディスアドバンテージになると思ってください。

試練

有名な YouTuber は、ビデオの中では華やかにふるまっていますが、カメラのレンズの前に立っている時間はほとんどありません。機材を準備したり、動画を編集したりする不毛で面白くない時間が、一日のほとんどを占めるようになるわけです。

これから YouTuber になろうという人は、その地道で単調な作業に耐えなければいけません。おそらく多くの事務仕事と同じくらい、大変で、つまらなくて、ある種のプロフェッショナルな技術が必要になり、途中で投げだす人も多くいるはず。

報酬

YouTuber という職業は、0.1 パーセントの人がほとんどの利益を得るようなしくみになっています。有名な歌手のプロモーションビデオでも、あまり売れていない有名人のチャンネルでもかまいません。テレビとネットの間を行き来している人たちの様子を少しかいま見るだけで、アクセスを集めることがいかに難しいかわかると思います。

ゲームや有名ラーメン店と同様、動画再生も上位一パーセントが九十九パーセントの人を集めてしまうのです。

不人気な状態で得る報酬はほとんどありません。上位一パーセントと残り九十九パーセントでは、報酬は数倍でなく、数百倍から数千倍変わってくるかもしれない。この吐き気がするような格差をなんなく生きていく自信があれば、YouTuber になると決めてもいいと思います。

細かい金額はひかえますが、月数百円の報酬でもへっちゃらという覚悟がなければ難しいでしょう。

辞めたときに残るもの

ほとんどの人はブログを途中で放棄します。書くことに飽きてしまうのです。多くの YouTuber も途中で動画のアップロードを止めるでしょう。

飽きてポイすると、それまでの苦労は(思い出になったとか、自分の根性を鍛えるいいきっかけになったとかは別にして)無価値になります。めずらしい微生物を顕微鏡で撮影した動画は、ひょっとしたら世代を超えて長く視聴されるかもしれない。このサイトでもそのような動画をいくつか扱っている。

しかし流行りのおもちゃを買って紹介するような動画を、数年にわたってみんなが視聴するでしょうか? メディアは資産になるものと、ならないものがあります。資産になる動画をアップロードしていきたいという人は、動画という資産を作っていくことで堅実な成功をたどっていくでしょう。

みんなが注目する動画は、ゲーム実況や食べ物を食べる様子といった娯楽・消費コンテンツで、資産になりにくいコンテンツであります。

このジャンルで YouTuber になろうと考えている人(おそらくほとんどの志願者)は、五年後に自分の動画の半分が無価値になっている可能性を認める必要があります。これはとても勇気がいることです。もし YouTuber を辞めたら、そのときの自分は今まで作ってきた動画の山を見てなんと思うでしょうか? そこまで予想すると、夢についていろいろと考えるところが出てくるのではないでしょうか?

自分のやってきたことをきちんと確実に証明したいという人は、YouTuber とは違う、他の道を考えてもいいかもしれません。

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