中学受験は遅くても4年生から大手塾に通う 塾に通い始める時期と通塾前の準備について

中学受験はサピックスなどの大手塾に通う

塾はなるべく大手塾に通いましょう。大手塾に通うと以下のようなメリットがあります。

  • それぞれの中学校に合わせた対策授業がある(筑駒対策講座など)
  • 全国1万人以上の受験者数がいる本格的なテストを毎週(毎月)受けられる
  • それぞれの科目に深く精通した熟練の先生から指導を受けられる
  • クラスが成績別に分けられることで競争意識が芽生える
  • 他の受験生とコミュニケーションをとることでモチベーションを上げられる

特に塾という環境の影響力が最大のメリット。サピックスや日能研では成績順にクラスが分けられており、人数の多い校舎では5つくらいの段階があります。成績が悪くなると容赦なくクラスを落とされるため、受験生は毎月のように行われるクラス分けにハラハラドキドキします。受験生にとってこれが大きなプレッシャーになり、逆にモチベーションになります。

またモチベーションの高い他の受験生と一緒に勉強できるため、友だちに負けないようにと勉強をいつも勉強するようになります。大手であればあるほどモチベーションの高い受験生が集まる傾向にあるので、なるべく大手がいいということになります。

通塾の一般的な時期

ほとんどの受験生は3~4年生にかけて中学受験に特化した塾に通い始めます。4年生からでも問題ありません。6年生になって莫大な費用がかかってくる以上、資金的な意味でも3年生はとばしても構わないと思います。ここでいうとは下にあげるサピックスなどの大手塾を言います。個人経営の小さい塾、家庭教師などは含まれていません。

特徴
サピックス 中学受験の大手塾で最もレベルが高い
御三家など上位校を目指すご家庭向け
四谷大塚 独自テキストの『予習シリーズ』は中学受験のスタンダード教材
日能研 歴史が古く、上位校への入学者多数

※KUMONなどの塾は(一部を除いて)中学受験に対応していません。御三家などを狙う方はよほどの理由がない限りサピックスや日能研といった大手塾に通うべきです。入試情報量や設備環境が他の塾とまったく違います。

5年生になって塾に通い始めるのはタブー

ほとんどの塾では5年生になってレベルが急激に上がります。4年生までは成績が順調だった子たちも5年生になって一気に崩れる場合がありますが、それは算数のレベルが急に上がるからです。

4年生までの算数は努力と記憶でなんとかなってしまうのですが、5年生になって立体図形と速さの本格的な問題が出てくるとそれまでの力技がまったく通じなくなり、算数が本当にできる子とそうでない子で大きく差が開いていきます。

また社会や理科も覚える量が何倍も増えて、それまでの算国中心型の勉強を四教科バランス型に変えていかないといけないのに、勉強スタイルの変化に対応できず、四教科全体の偏差値が急に落ちていく方もたくさんいます。

そういった状況から5年生から初めて中学受験の世界に入るのはかなり危険と考えられます。塾通いに慣れていないこと、毎週テストを受けて自分の偏差値と戦い続けなければいけない理不尽さへの耐性がついていないこと、といった精神的な出遅れはもちろん、毎週のように難易度が上がっていく算数の授業についていけず、ストレスがどんどんたまってしまう可能性もあります。

4年生(3年生)に大手塾に通わせる前の準備期間中は?

中学受験専門の大手塾に通わせる前は自宅学習のみで問題ありませんが、家庭内できちんとした学習環境を作り、親目線を捨てて塾の先生のような立場で子どもを厳しく教育する必要があります。アメとムチで言えばムチ多めといった感じです。小さい頃はどうしてもアメ多めになってしまうと思いますが、塾に通い始めてからの厳しい生活に慣れるためにも今のうちからアメを減らしたほうがいいかもしれません。

自宅学習だけでは不安というご家庭様には家庭教師や英才教育に特化した個別指導塾をおすすめします。例えば中学受験の算数は小学校の算数と違う教え方が求められます。参考書と問題集をなんとなく与えて親子一緒に勉強するよりも、中学受験のその科目に特化した先生に任せたほうが効果は期待できます。

中学受験に通う前は算数に注意

中学受験は算数がキーになります。四教科で最も点数配分が大きく、他教科と違って努力が点数につながりにくいからです。中学受験の算数は勉強時間よりむしろ勉強方法によって成果が変わるため、三年生になる前は算数教育に特に注意しましょう。例えば計算ドリルを中心とした勉強は間違っています。それは算数が、①計算、②日本語読解力、③平面図形、④立体図形、⑤規則性の五つを基礎としているからです。

算数のキーは立体図形と規則性です。数学は規則性に始まり規則性に終わると言っても過言でありません。三年生までにやるべきことは計算ドリルの反復練習だけでなく、立体の展開図を書いたり複雑な数列の規則性を見つけたりする作業もまた重要です。

また反復計算が中心になってしまうと計算と図形の関係がわからなくなります。奇数の足し算が正方形の面積であり、等差数列の和が台形の面積であり、掛け算と足し算の分配法則が長方形の分割であることをわからないまま時が過ぎていくと、計算ばかりでなくそういったことを常に考えて勉強してきた子と決定的に差がついてしまいます。

広告