シダ植物とコケ植物の違い(根、茎、葉、維管束の有無)|中1理科
シダ植物とコケ植物はどちらも種子を作らない植物であり、被子植物(アブラナなど)と裸子植物(マツなど)と根本的に異なりますが、シダとコケも似ているようで違います。
区分 | シダ植物 | コケ植物 |
---|---|---|
根・茎・葉 | 区別できる | 区別できない |
維管束 | ある | ない |
コケ植物
コケはとても原始的で、葉、茎、根という(植物の進化的に)高等なものがなく、維管束もありません。
コケをよく見ると根のようなものが生えています。実はそれは根ではありません。仮根という、体をその場にくっつけるためのものです。
「根」は土から水などを吸収する機能を持っていますが、仮根はそのような機能を持っていません。水は(葉らしきものの)表面から吸収します。
コケは仮根を持っているため、家の壁といった重力に対して垂直な面でも生長します。コケはよく水辺の岩場に生えていますが、他の被子植物などは岩に生えることはあまりありません。
テストではコケ植物の雌株と雄株の違いがよく問われます。雌株の先端には胞子のうがあり、胞子のうに胞子が入っている。
雌株も雄株も仮根を持ち、自身をその場に固定します。
シダ植物
シダ植物はコケとまったく違う植物です。シダ植物は葉、茎、根があり、維管束もあります。
ただし、シダ植物は葉、茎、根の区別がかなり独特で、普通の植物でいう「茎」がシダ植物では「葉」になっています。
コケ植物と同様、シダ植物も胞子のうを持ち、胞子のうに胞子が入っています。シダ植物の胞子のうは葉の裏に存在します。
被子植物と裸子植物は「実」というちゃんとした種子を作りますが、シダ植物は種子をつくりません。
シダ植物とコケ植物の共通点
シダとコケはまったく違う植物ですが、「胞子でふえること」と「光合成できること」という共通点を持っています。
なお、胞子は種子ではありません。胞子は、新しい個体を生む卵のようなものです。私たちが普段食べるキノコも胞子でふえます。
シダ植物とコケ植物の代表例
シダ:イヌワラビ、ゼンマイ
コケ:ゼニゴケ
中1理科
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