四字熟語一覧と例文 中学受験から大学受験まで

一石二鳥(いっせきにちょう)

一度に二つの利益を得ること。一つの石で二羽の鳥をしとめるような状況。一挙両得とほぼ同じ意味。

一石二鳥 = 一挙両得

・明日雨だったら試合は休みだし家でゲームできるし一石二鳥だ。

百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)

すべての矢(弾、玉)が的に当たること。予想がことごとく当たること。

・あの占い師の占いは百発百中らしい。

喜怒哀楽(きどあいらく)

喜びと怒りと哀しみと楽しみ。人のさまざまな感情。感情が激しい人を喜怒哀楽が激しい人と言う。

・三郎くんは喜怒哀楽の激しい人だ。
・喜怒哀楽は人の自然な感情である。

絶体絶命(ぜったいぜつめい)

「もうダメだ!」というピンチの状態。

・社会のテストが一問も解けなくて絶体絶命のピンチ。

残念無念(ざんねんむねん)

残念でくやしいこと。残念という言葉を強調した言葉。

・またテストで0点をとってしまい残念無念。

一長一短(いっちょういったん)

人には長所も短所もあること。どんなすばらしい人でも短所はあります。また嫌な人だなと思ってもいいところもあるのです。そんな時に一長一短といいます。

・太郎くんは勉強はできるが体操はできない。まさに一長一短だ。

単刀直入(たんとうちょくにゅう)

回りくどくなく直接的であること。前置きもなくいきなり本題に入ること。

・単刀直入に説明すると、今回の実験は失敗でした。
・彼女の単刀直入な質問に出席者たちは驚いた。

無我夢中(むがむちゅう)

自分を忘れて夢中になること。一生懸命に集中している様。

・無我夢中で焼き肉を食べる。

我田引水(がでんいんすい)

自分の都合のいいように行動すること。

自分の田んぼだけに水を引いて、他人の田んぼに水を与えない横暴さを物語った四字熟語。ジャイアンがのび太のおもちゃを取り上げる様子をイメージするとわかりやすい。わがままな人の行動について使う。

異口同音(いくどうおん)

みんなが同じことを言うこと。異口同音の異口は「いろいろな人たちの口」、異口同音の同音は「同じ意見」です。

・クラスのみんなは異口同音に太郎くんが一番かっこいいと言った。

起承転結(きしょうてんけつ)

物語や説明などの順番。

起 … はじまり
承 … 物語の展開
転 … 場面や視点が変わる
結 … まとめ

起承転結はストーリーを作る基本的な考え方です。起承転結をもとに自分だけのストーリーを作ってみましょう。

起 … ある朝目覚めると体が1/100に小さくなっていた
承 … 仕方ないので一寸法師として生きていくことに
転 … 部屋を出るとドラえもんがいた
結 … ドラえもんにビッグライトで戻してもらった

一喜一憂(いっきいちゆう)

喜んだり悲しんだりすること。

・一喜一憂してもなにも始まらない。

一部始終(いちぶしじゅう)

始まりから終わりまで。

・私、太郎くんがカンニングしているところ、一部始終見ていたんだよね。
・家政婦は賄賂の現場を一部始終見ていた。

油断大敵(ゆだんたいてき)

油断は一番よくないということ。少しでも注意を怠ると、あっという間に大きな失敗をしでかすという警句。

・油断大敵と言うから、テストでいい点をとってもうぬぼれないで努力するべきだ。

古今東西(ここんとうざい)

昔から今と東から西。あらゆる時代とあらゆる場所。

・古今東西を見渡して、盗みを働いて偉くなった人はいない。
・古今東西の戦いはいつも、土地の奪い合いが本質だった。

一期一会(いちごいちえ)

一回きりの出会い。

・一期一会の連続が人生だ。

品行方正(ひんこうほうせい)

心や行いが正しいこと。

品格というイメージは少しずれています。品行方正の「品」にはいわゆる品格という意味はありません。

・品行方正になるためには、まず背筋を伸ばすことから。
・慎み深く、品行方正な人は誰からも尊敬される。

悪戦苦闘(あくせんくとう)

困難な状況で必死に努力すること。もがき苦しみながら戦うこと。一生懸命という言葉に比べて「必死さ」が伝わり、なかなか状況が打開できないイメージです。

・悪戦苦闘しながら四字熟語を覚える。
・なにも勉強しないでテストの時だけ悪戦苦闘しても全く意味がない。

疑心暗鬼(ぎしんあんき)

疑いの心があると、ささいなことでも恐ろしく思えたり、疑わしくみえたりすること。

・疑心暗鬼になるのはよくないよ。
・一度幽霊らしきものを見たせいか、疑心暗鬼になってしまっている。
・一郎くんは一回だまされたせいで疑心暗鬼になっている。

疑心暗鬼の逆に、疑わしいものを信じないようにするための言葉もあります。それが「眉唾(まゆつば)」。眉唾はだまされないようにすること、またはそれが転じて信じるに足らないもの。眉唾ものという言い方でよく使われます。

暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)

暴走して飲み、食べること。飲みまくって食べまくること。「やけ食い」という言葉に似ている。

・恋人にふられて、太郎くんは暴飲暴食の真っ最中だ。

危機一髪(ききいっぱつ)

少し間違えば危険な目にあうギリギリの状況。結局助かる場合によく使います。

・危機一髪のところで助かった。
・漂流していたが、危機一髪にも漁船が通りがかった。

以心伝心(いしんでんしん)

言葉を使わなくても、お互いの気持ちがわかること。家族や仲のいい友だちはお互いにお互いの言葉遣いや行動がある程度わかっているので、ちょっとした動作から相手の気持ちがわかってしまいます。これを以心伝心といいます。

・太郎くんと三郎くんは以心伝心の仲である。

意気消沈(いきしょうちん)

元気がなくしょんぼりしていること。消沈という文字を見てわかるように、明るい気持ちが消えて、気分が沈んでしまうこと。

・テストの点数が悪く、意気消沈していた。
・失敗してずっと意気消沈していてもしょうがない。

二人三脚(ににんさんきゃく)

二人合わせてがんばること。

二人三脚のレースは小学校の時から馴染み深いですね。二人の足と足をくっつけて足首をひもでつなげて、肩を組んで走るというものです。

・私たちは夫婦二人三脚でうどん屋をやっています。

一心同体(いっしんどうたい)

何人かの人たちがあたかも一人のように考えたり、行動したりすること。

・団体競技の選手たちは一心同体に動く。

適材適所(てきざいてきしょ)

性格や能力に合わせて人に役割を与えること。

例えば学校の生徒会をイメージしてください。みんなをまとめるのが上手な人は委員長に、話を聞いてメモをとるのが上手い人は書記になります。得意不得意に応じて人がそれぞれの役割を果たす時、そのチームはうまく活動できます。

・監督の役目は適材適所の人員配置だ。

大器晩成(たいきばんせい)

真の実力者は若い頃は目立てないが、少しずつ偉くなっていき、年をとって成功するということ。

・あの人は今は目立っていないが、大器晩成で年をとって成功するだろう。

独立独歩(どくりつどっぽ)

他人に頼らず、自分の信念にしたがって行動すること。

有言実行(ゆうげんじっこう)

言ったことを行動すること。逆に言わないでも行動することを不言実行という。

一念発起(いちねんほっき)

あることをがんばってやろうと強く決意すること。のび太くんが宿題をやろうと起き上がる場面をイメージするとわかりやすい。

一念発起は、行動しなくても決意するだけで一念発起といえる。宿題を実際にやったかどうかは関係ない。

八方美人(はっぽうびじん)

誰に対しても嫌われないために愛想よく振る舞うこと。いい意味で使われることはほとんどありません。

・あの人、Aさんといた時はBさんをけなしてAさんを褒めていたのに、Bさんと会うと今度はAさんをけなしてBさんを褒めている。八方美人な人だ。

嫌われないように振る舞うことは大切ですが、それが行き過ぎた時にこの言葉がよく出てきます。巧言令色という四字熟語とイメージが似ています。

巧言令色(こうげんれいしょく)

口先だけうまく、うわべだけでとりつくろうこと。もともとは「巧言令色鮮(すく)なし仁(じん)」という孔子の言葉で、論語の学而編に記されています。

巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょく すくなしじん)

口先だけうまい人に、誠実な人はいないという意味です。かなりずばっと言っていますね。一方、孔子はこのような言葉も残しています。

剛毅木訥仁に近し(ごうきぼくとつ じんにちかし)

これは朴訥(素朴で飾り気のない感じ)の人は誠実だという意味です。そこで「巧言令色」という四字熟語はこの「剛毅木訥」という四字熟語と対応させて覚えましょう。

巧言令色 ↔ 剛毅木訥

・口先だけの巧言令色な人は信用できない。

容姿端麗(ようしたんれい)

顔や姿形が整ってきれいな様。主に女性に対して使います。美しい女性の表現として他にこのような言葉があります。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
女性をきれいな植物にたとえた表現。

不老不死(ふろうふし)

老いも死もないこと。

・飲めば不老不死になるという伝説の水を探し求める。
・テロメアの存在から不老不死の特効薬は存在できない。

奇想天外(きそうてんがい)

普通でない、または常識では考えられないこと。

・ピカソは常識破りの奇想天外な作品を作り続けた。
・ドラえもんは奇想天外な方法でのび太のもとにやってきた。
・天才は奇想天外な発想をもとに新しい理論を作っていく。

完全無欠(かんぜんむけつ)

欠点がなく完璧であること。

・出来杉君は完全無欠である。
・どれだけ努力しても物事に完璧はないから、完全無欠な人間はこの世にいない。

無病息災(むびょうそくさい)

病気もなく健康であること。初詣ではよく無病息災を願います。家族全員が健康であることを家内安全(かないあんぜん)と言います。

・無病息災を願って神社に参拝する。

一刻千金(いっこくせんきん)

一刻はわずかな時間、千金はたくさんのお金という意味。わずかな時間でもたくさんのお金に匹敵するということ。昔から時間はとても大切だと考えられてきました。

一刻千金は一獲千金(いっかくせんきん)と似ているので注意。読み方は似ていますが、意味はぜんぜん違います。

・一刻千金を意識して毎日一生懸命生きる。
・春の夜は一刻千金。 → 蘇軾(そしょく)という昔の詩人

※実は一刻千金という四字熟語は、蘇軾のこの「春夜」の詩がもともとです。春の夜はとても素晴らしく、わずかな時間さえも惜しいという気持ちから一刻千金という四字熟語が生まれました。

名誉挽回(めいよばんかい)

名誉を取り戻すこと。名誉挽回のチャンスという表現でしばしば使われます。なにかを失敗した時、目上の者に名誉挽回のチャンスを与えられるといった感じです。

・あなたに名誉挽回のチャンスを与える。
・テストで100点をとって名誉挽回をはかる。

表裏一体(ひょうりいったい)

表と裏が一体となっていること。あるいは表と裏が本質的につながっていること。

・悪口と嫉妬は表裏一体だ。悪口を言うのは嫉妬しているからであり、嫉妬していると悪口を言う。

一意専心(いちいせんしん)

一つのことにずっと集中すること。

起死回生(きしかいせい)

危機から脱して、状況を一気に良くすること。もともとは死者を生き返らせるという意味です。

・起死回生の策を講じる。
・チームは負けそうだったが、起死回生のホームランで逆転できた。

意気投合(いきとうごう)

相手と意見や気持ちが同じであること。意気投合してなにかする、という言い方でよく使われます。まったく知らない人と出会い、意見を交わしているうちに意気投合して一緒になになにをした、という感じです。

・太郎くんがとんこつ派とわかり、意気投合して一緒にラーメンを食べに行った。

暗中模索(あんちゅうもさく)

暗い中で道がわからずしどろもどろするように、どうすればいいかわからず、あれこれやってみること。勉強しても成績が上がらない状況をイメージしてください。なにをやっても成績が上がらず、どうしようと悩みながらいろいろなことをやってみる。そんな状態を暗中模索といいます。

・暗中模索で勉強方法を改善していく。

一日千秋(いちじつせんしゅう)

待ち遠しいこと。

晴耕雨読(せいこううどく)

晴れた日は畑を耕し、雨の日は本を読むこと。世間から離れてのんびりと暮らすこと。

・定年後は晴耕雨読に暮らしたいものだ。
・晴耕雨読が本来の人間の生き方と言えるかもしれない。

一目瞭然(いちもくりょうぜん)

一目で明らかなこと。考えなくてもわかること。

・そこにボールがあるのは一目瞭然だろう。

独断専行(どくだんせんこう)

自分の考えに基いて勝手に行動すること。

・太郎くんの独断専行にみんなが迷惑している。
・大きな変化を生み出すのは一人のカリスマの独断専行である。

波乱万丈(はらんばんじょう)

様々な出来事を経験してきた変化の激しい人生。

・一郎くんは波乱万丈に生きてきて、自分の人生は良かったと思っている。
・「小さい頃は貧しく、大きくなってお金持ちになったかと思ったら、経営する会社が潰れてまた貧しくなってしまった。波乱万丈の人生だった」と一郎は語った。

深謀遠慮(しんぼうえんりょ)

遠い未来まで考えて綿密な計画を寝ること。

日進月歩(にっしんげっぽ)

毎日あるいは毎月のように進歩していくこと。

・コンピューターとインターネットの技術は日進月歩である。
・日進月歩に発達する技術がさらなる競争を作り出す。

器用貧乏(きようびんぼう)

多くのことを器用にこなすが、だからこそ極めているものがないこと。万能型だが専門性に欠けて結局損しがちなこと。

・私はそこそこ足が速く、そこそこ頭が良く、そこそこ絵が描ける器用貧乏。これは誰にも負けないというものがないから、結局なにもできない。

同じような意味を持つことわざに「多芸は無芸」があります。なんでもできる人はなにもできないという意味。

また「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という言葉もあります。これはなにかを極めた人はなんでもできるという意味。

和洋折衷(わようせっちゅう)

日本式と西洋式の両方を取り入れたもの、またはその手法。例えばシャンデリアのあるリビングと掛け軸のある和室がある家屋は和洋折衷の建造物と言えます。

和洋折衷という言葉は芸術品に対して使うことが多いです。同じような四字熟語に和魂洋才という言葉があります。

・この絵は和洋折衷をテーマとしている。

一刀両断(いっとうりょうだん)

ためらいなく判断したり行動したりすること。刀をズバッと振り落とす時、ためらいがあるとうまく切れないと言われています。

・委員長は一刀両断に太郎くんの意見を採用した。

眉目秀麗(びもくしゅうれい)

顔が整ってきれいな様。男性に対して使う。女性には容姿端麗と言う。

★きれいな人に向けて使う言葉

男性 … 眉目秀麗
女性 … 容姿端麗

温故知新(おんこちしん)

古い事実や知識を研究し、新しい知識を切り開くこと。『故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る』と読みます。

・無数の人々による温故知新の成果が今の現代科学である。

意味深長(いみしんちょう)

文章や言葉や行動に深い意味があること。意味深長は「意味深(いみしん)」という言葉でよく使われます。悪いことをした人が、悪いことをした後に悪そうな笑みを浮かべていたら、意味深です。意味深長、意味深と似たような言葉に含蓄があります。合わせて覚えておきましょう。こちらは『含蓄のある』というフレーズで使われます。

意味深長 = 意味深 = 含蓄のある

・意味深長な目つきでおじいさんは昔話を語り始めた。

悪事千里(あくじせんり)

悪いことはすぐに広まること。悪事千里を走るとも言います。

・悪事千里と言うから、悪いことはしてはいけない。

花鳥風月(かちょうふうげつ)

美しい花、鳥、風、月。美しい自然。旅行に出かけて見知らぬ美しい景色を楽しむのは、花鳥風月を楽しむことです。

・四季の醍醐味は花鳥風月を楽しむことにある。

一望千里(いちぼうせんり)

晴れていて、遠くまで見渡せること。天気のいい日に高いところに登ると、ずっと遠くまで見渡せます。東京タワーの展望台から富士山を眺めるような感じです。

・山に登って一望千里の頂に立つ。

因果応報(いんがおうほう)

悪いことをすれば、それと同じようなことが自分の身にふりかかること。またいいことをすれば、それと同じようなことが自分の身に起きること。

人をだました人はいつかだまされ、人を助けた人はいつか助けられるといった教訓を語る時にしばしば使います。もともとは仏教用語です。

・あの人はさんざん悪さをして、今は一人ぼっちだ。因果応報だ。

未来永劫(みらいえいごう)

「この先ずっと」あるいは「永遠に」という意味。

・努力しなくても成功するということは未来永劫ありえない。
・人類が滅亡しても宇宙は未来永劫存在し続ける。

変幻自在(へんげんじざい)

自由に現れたり消えたり、姿形を変えられること。

・カメレオンはいつでもどこでも変幻自在に色を変えられる。
・有名な手品師はだいたい変幻自在だ。

前途有望(ぜんとゆうぼう)

将来夢が叶う可能性が高いこと。逆に将来困難が待ち構えていることを前途多難と言います。

・太郎くんは甲子園で活躍した後、そのまま前途有望なプロ野球選手になった。

千変万化(せんぺんばんか)

様々に変わること。

千載一遇(せんさいいちぐう)

千年に一回しか訪れないほどめったにない機会。千載一遇のチャンス、千載一遇の機会というフレーズでよく使います。

・千載一遇のチャンスをつかんで成功していく。

当意即妙(とういそくみょう)

その場に合わせてすばやく機転をきかせること。意味は臨機応変と似ていますが、臨機応変より『気の利いている感じ』が出ます。

・インタビューを何度も受けているとやがて当意即妙な受け答えができるようになる。
・窮地に立たされたが、当意即妙の行動でなんとか救われた。

金科玉条(きんかぎょくじょう)

守るべき大切な規則や掟。法律や道徳、成功法などの修飾語として使われる。

・先祖代々に伝わっている家訓を金科玉条のごとく守る。
・私はずっと「トイレから出たら手を必ず洗う」を金科玉条として生きてきた。

粉骨砕身(ふんこつさいしん)

骨が粉になって身が砕けそうになるまで頑張ること。鉢巻をつけて勉強したり汗水垂らして仕事したりするようなイメージです。

・粉骨砕身に働いてお金を貯める。

緩急自在(かんきゅうじざい)

思い通りに早くしたり遅くしたり、あるいは強くしたり弱くしたりできること。自由に物事の程度を変えられること。

・緩急自在の演奏はプロでしか成し得ない技だ。

良妻賢母(りょうさいけんぼ)

大人になるとよく使われる言葉で、夫に対していい妻であると同時に、子どもに対して賢い母である女性のこと。女性の一つの理想像として語られます。

・あの人は良妻賢母を目指して目下花嫁修行中である。

栄枯盛衰(えいこせいすい)

人や国が栄えたり衰えたりすること。平家物語を思い出してください。平家は平清盛の時に全盛を極めますが、最終的に源氏に追いつめられて滅びてしまいます。

源平合戦で勝利した源頼朝は幕府を作りますが、その隆盛もわずか三代で終わり、権力は北条家に移ってしまいます。

しかしその北条家の鎌倉幕府もやがて滅びてしまう。このように世の中はある者が活躍し、やがて滅びていく繰り返しでできています。これを栄枯盛衰といいます。

・平家物語は栄枯盛衰を描いた作品である。

滅私奉公(めっしほうこう)

自分のすべてを捨てるように社会(または上の者)に尽くすこと。今はいい意味で使われない。

唯我独尊(ゆいがどくそん)

ただ一人自分だけが優れており、尊いこと。このような意味から現代ではあまりいい言葉としてイメージされていませんが、もともとは仏教用語で釈迦を敬うために使われていました。

和魂洋才(わこんようさい)

日本の伝統的な精神に西洋の技術をうまく取り入れること。和魂漢才をもじった四字熟語です。

立身出世(りっしんしゅっせ)

社会的に高い地位を得ること。立身も出世も同じような意味。出世という言葉は単独で用いられますが、立身という言葉は単独ではめったに使われません。

・立身出世して親孝行する。

画竜点睛(がりょうてんせい)

物事で一番大切なところ。画竜点睛そのものより画竜点睛を欠くというフレーズで使われます。『画竜点睛を欠く』は物事の一番大切なところを疎かにしてしまうことです。

・画竜点睛を欠いてはすべてが台無しになる。

快刀乱麻(かいとうらんま)

難しい問題をズバッとあざやかに解決すること。「快刀乱麻を断つ」というイディオムとして使われますが、単独でも使われることがあります。切れ味のいい刀でもつれた麻をあざやかに切り裂くところから。

・快刀乱麻を断つように太郎くんは揉めていたその場をおさめた。

群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)

たくさんの実力者が各地で勢力をつけて、互いに対立し合っていること。信長のいた戦国時代がまさに群雄割拠の時代です。

・信長は群雄割拠から全国統一への道を切り開いた。

朝令暮改(ちょうれいぼかい)

朝に下した命令が夕方に変わるように、命令や政策などが一定しないこと。

・委員長の風紀対策は朝令暮改でころころ変わる。
・政策決定にかかわる有識者によって朝令暮改になったりならなかったりする。

岡目八目(おかめはちもく)

当事者よりも、傍から見ている第三者のほうが状況を適切に判断できること。

・僕は君の立場になれないけど、岡目八目というから僕の意見も参考にしてよ。

捲土重来(けんどちょうらい)

一度失敗した者が再び巻き返すこと。浪人生の方は知っておくといいかもしれません。不合格だったとしても来年は合格できる、そんなふうに考えさせてくれる四字熟語です。

・失敗してもひたむきに努力していれば捲土重来で結果は出る。

南船北馬(なんせんほくば)

いろいろなところに旅行すること。同じような言葉に東奔西走という四字熟語がありますが、こちらはただ忙しく駆けまわっているイメージで、『旅行』とは少しずれます。

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせること。または仲の悪い同士でも同じ場所に会せば仲良くなったり協力し合ったりするということ。

もともとは、戦争をしていた呉と越が同じ舟に乗って、その舟が風で転覆しそうになったら互いに助け合うだろうという故事。

不撓不屈(ふとうふくつ)

どんな困難にも屈しないこと。

・経営者は不撓不屈でない限り成功しない。

理路整然(りろせいぜん)

物事、行動、文章などの筋がきちんと通っていること。論理的で道理にかなっている様。かなり堅苦しい表現で、口語ではあまり使わない。

・現政権の政策は理路整然としている。

無為自然(むいしぜん)

成り行きと自然に任せた生き方。諸子百家の老子が説いたとされる道教の思想。

海千山千(うみせんやません)

経験豊富で、世間の表も裏も知り尽くしていること。あまりいい言葉ではなく、ずる賢いといった意味でよく使われます。

片言隻句(へんげんせっく)

短い言葉。現代ではほとんど使われませんが、一部の文学作品等で見られます。

・論語を片言隻句漏らさず覚える。

百花斉放(ひゃっかせいほう)

たくさんの花が一斉に咲くこと。転じて科学や文化が活発に行われること。

1950年代に中国政府が一時的に掲げた「百花斉放百家争鳴」のスローガンが有名。中国共産党への批判を受け入れるというもの。

狷介不屈(けんかいふくつ)

頑固で、どんな状況でも意志を曲げないこと。

・私の祖母は狷介不屈で言い出したら聞かないところがあった。

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