リースマン、アドルノとホルクハイマー、フロムによる現代人の問題点

現代社会の問題、特に現代人の人間性に関わる問題を考えた哲学者にリースマン、フランクフルト学派のアドルノ(とホルクハイマー)、そしてフロムがいる。

アドルノとホルクハイマーは両者ともフランクフルト学派といわれる批判哲学の研究グループに属する。

  • リースマン … 他人指向型
  • フランクフルト学派 … 啓蒙主義批判
  • フロム … 自由からの逃走

リースマン

リースマンは『孤独な群衆』で時代ごとの人間性を定義し、現代人を他人指向型と批判した。

近代以前 → 伝統指向型 近代社会 → 内部指向型 現代社会 → 他人指向型

理性が重んじられる近代以前は、伝統と慣習を重視する伝統指向型が中心的だったが、近代になって家庭と学校による道徳教育が進むと、行為そのものに対する意識(特に罪の意識)が発達して、人間性のメインは内部指向型となった。

しかし現代社会は他人の行動を意識したり、他人からの承認を求めたりする他人指向型がメインとなっている、とリースマンは主張した。

リースマンと思想は異なるが、リースマンを知るうえで参考になる思想家にベネディクトがいる。 ベネディクトの「罪と恥」

フランクフルト学派(アドルノとホルクハイマー)

フランクフルト学派はもともとマルクス主義の研究から始まったが、長い時を経てヘーゲルの弁証法などから啓蒙主義を批判する哲学をつくりあげた。 マルクスと社会主義

フランクフルト学派に属する哲学者としてアドルノとホルクハイマーがいる。彼らは道具的理性という言葉を用いて、啓蒙という合理化の手続きが現代になって非合理化を進めていると考えた。

合理化 → 非合理化

フロム

フロムは『自由からの逃走』で現代人は自由に耐えられず、権威に屈して責任から逃れる傾向があると考えた。

著作の整理

  • リースマン『孤独な群衆』
  • アドルノ・ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』
  • フロム『自由からの逃走』

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