フロイトとユング

フロイト

フロイトは心を三つの構造に分けています。フロイトは精神分析学を創始し、また体系化した精神科医として有名ですが、この三層構造論は現代の様々な心理学に大きな影響を与えています。

心の構造 * イド … 快楽に従う無意識の領域 * エゴ … イドを律して現実に従う自我 * スーパーエゴ … 自我を管理する超自我

またイドにおいて性的欲求を生み出すエネルギーをリビドーといいます。フロイトとユングと無意識に対する考え方の違いをがっちりおさえましょう。

無意識に対する考え方 フロイト … 欲望に走る本能を重視 ユング  … 個人的無意識の他に集合的無意識もあると主張

フロイトはあくまでも個人的な内面にある無意識を重視しましたが、ユングはそれに加えて集合的無意識というものを考察しています。これについてはユングを参照。

またフロイトは本能を二つに分けています。

本能 * エロス  … 生の本能 * タナトス … 死の本能(死に向かおうとする本能)

ユング

ユングはフロイトの弟子として集合的無意識を主張したことで有名です。

ユングの集合的無意識は人類全体に共通する無意識です。例えば各国における想像上の動物を思い出してください。ヨーロッパ(特にイギリス)ではドラゴンが恐るべき生き物として様々な神話に出てくるだけでなく、国の国旗などにも描かれていました。一方、中国でもまた竜が伝説上の生き物として考えられていました。ドラゴンと竜のように似た生き物がまったく違い地域で想像されるという事実はとても興味深いものがありますが、これは人々が時代や地域が異なっても同じ無意識を持っている一つのあらわれです。

ユングは集合的無意識における象徴的イメージを元型(アーキタイプ)と呼び、代表的な元型もあげています。

太母   … すべての生みの親、グレートマザー アニマ  … 男性から見た女性像 アニムス … 女性から見た男性像 ペルソナ … 建前の仮面