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行政の肥大化と行政改革

財政や福祉等で官僚の役割と権限が大きくなり、行政権が肥大化した。例えば、内閣が予算を作成・提出するが、原案はスライムしょうなどの官僚が作っている。行政権の肥大化は事務と職務にピラミッド型の官僚制を生み、形式主義や縦割り行政といった弊害を作っている。

1990年代から行政の構造改革が求められるようになり、1993年行政手続法、1998年中央省庁等改革基本法が成立した。行政手続法は許認可や行政指導の透明性の確保、中央省庁等改革基本法は行政のスリム化を目的としている。

また2001年に副大臣と大臣政務官が設置され、官僚に代わって国会で行政を説明するようになった。

2006年、行政の効率化を推進する目的で行政改革推進法が制定され、公務員の削減が行われた。さらに2014年、縦割り行政を改善するために内閣人事局が設置された。

オンブズマン制度

オンブズマン制度とは、行政から独立して弁護士などの一般市民が行政の調査や改善を求めること。日本のオンブズマン制度は、1990年の川崎市の市民オンブズマン条例をはじめとする。

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