わかりやすい火山岩と深成岩の違い 火成岩は火山岩の「火」と深成岩の「成」を足したもの

中学生で習う火成岩、火山岩、深成岩は中学理科で最も覚えにくい言葉かもしれない。名前が似ているだけにどれがどれだか混乱してしまいがち。そこでまず「火山」「深成」と何度も唱えて火山岩と深成岩だけを覚えます。もう一つのややこしい言葉「火成岩」はひとまず忘れるのです。

火山岩 深成岩
マグマが急に冷えて固まった岩石 マグマがゆっくり冷えた固まった岩石

最初は上の表だけを覚える。どこで冷えたか、どのような結晶か、といったことはすべて表から導くことができます。

どこで冷えたか?

火山岩の「急に冷えて固まる」とはどういうことでしょうか。火山の深いところ、根っこにはドロドロとしたマグマがありますが、その付近で「急に冷えて固まる」という現象が起きるとはとても思えません。逆に噴火によってマグマが地表に流出した時、今まで地下の高温下(マグマはだいたい約1,000度)にあったところから地表の低温下(約20度)にうつることになるため、「急に冷えて固まる」ことは考えられます。

以上より「急に冷えて固まる」火山岩は、噴火などによって地表近くで固まった岩石であるとわかります。逆に「ゆっくり冷えて固まる」深成岩は、地下の深いところで固まった岩石となります。

火山岩 深成岩
マグマが急に冷えて固まった岩石 マグマがゆっくり冷えた固まった岩石
地表近く(噴火等による) 地下深く

どのような結晶か? そもそも結晶ってなに?

結晶、結晶、結晶と教科書や先生はくりかえし使いますが、そもそも結晶とはなんでしょう? ここがわからないとマグマと岩石について本当に理解することはできません。

ここでは結晶を「ガラス」と考えてください。普段見慣れている「ガラス」を細かく砕いたようなものです。実はマグマ(から岩石になろうとしている物質)は「ガラス」と「それ以外」から構成されています。この「それ以外」はガラスになろうとしている物質です。

マグマ(から岩石になろうとしている物質)の成分 ・ガラス ・それ以外

「それ以外」は少しずつ少しずつガラスになりますが、急に冷やされるとガラスになりません。そのためマグマが急に冷えて固まると、「それ以外」の部分が圧倒的に多くなり、小さなつぶつぶのガラスが散らばっているような岩石になってしまいます。これを斑状組織といいます。

逆にゆっくり冷やされると、「それ以外」の部分がどんどんガラスに変わっていくため、大きなガラスが並んでいるような岩石になります。これを等粒状組織といいます。

火山岩 深成岩
マグマが急に冷えて固まった岩石 マグマがゆっくり冷えた固まった岩石
地表近く(噴火等による) 地下深く
結晶の大きさがバラバラ(斑状組織) 大きな結晶がきれいに並ぶ(等粒状組織)

岩石の成り立ちから、火山岩に見られるつぶつぶの組織はガラスです。これを石基といいます。先ほど説明した「それ以外」を斑晶といいます。

火成岩について

これまで火山岩と深成岩を説明してきました。教科書にはもう一つ「火成岩」という言葉が出てきます。これは火山岩と深成岩の総称に過ぎません。火山岩と深成岩を合わせて火成岩といいます。

火成岩は、火山岩の「火」と深成岩の「成」を足した言葉だと考えてください。