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推量と勧誘の助動詞「む」「むず」の用法と活用

助動詞「む」「むず」は推量、意志、勧誘(適当)、仮定、婉曲という五つの意味がある。推量、意志、勧誘(適当)の三つは文末で用い、仮定と婉曲は文中で用いる。

単語 意味
推量 ~だろう
意志 ~しよう
勧誘 ~しないか(~したほうがいい)
仮定 もし~
婉曲 ~のような

「む」と「むず」は基本的に意味も使い方も同じだが、「むず」はめったに出てこない。以降「む」を中心に説明する。

「む」は文末と文中で意味が異なる。文末は推量、意志、勧誘、文中は仮定、婉曲だが、文末で使うときは主語によって意味が決まる。これを「む」の文末用法という。

「む」の文末用法

  • 主語が一人称 … 意志
  • 主語が二人称 … 勧誘(適当)
  • 主語が三人称 … 推量

「む」の文末用法は非常に重要なポイントで、テストや入試でよく問われる。

「む」「むず」の接続と活用

活用 むず
接続 未然形 未然形
未然形
連用形
終止形 むず
連体形 むずる
已然形 むずれ
命令形
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