和辻哲郎の「風土」と折口信夫の「まれびと」

倫理の「日本」の章では、最初に日本の風土と村についてあつかい、和辻哲郎、柳田国男、折口信夫の考えを紹介している。

和辻哲郎

和辻哲郎は『風土』で民族の性格を気候によって三つに分けている。日本はモンスーン型である。

砂漠型 … 戦闘的
牧場型 … 理性的
モンスーン型 … 受容的

気候が厳しく、作物があまり育たない砂漠では、人の性格は戦闘的・攻撃的になるという。自然が比較的恵まれている牧場型のヨーロッパでは、自然を利用しようとする理性がめばえる。

モンスーン型の気候では、自然は社会に恵みと破壊の両方を与える。日本は四季があり、米を中心にさまざまな作物が育つが、一方で台風が猛威をふるって作物をだめにする。このとき人は自然の脅威に屈し、あきらめるようになる。和辻哲郎は、日本などのモンスーン型の地域は「受容的・忍従的」な気質があるという。

和辻哲郎はさらに、日本はモンスーン型でもきわめて特殊な地域であり、日本には二重性格があると説く。きめ細かい性格と激しい怒りをあらわにする性格の二つである。

村(柳田国男と折口信夫)

日本は村(村落共同体)で生きていた。国土の大半は山であり、村は山と海の間に作られた。

人々は自分たちの生きている場所と違うところに、他界という別の空間があると考えていた。他界には神や仏がいて、そこから霊魂がやってくると信じていた。夏の「お盆」という行事はこの名残である。

柳田国男は『遠野物語』などを著した民俗学の学者で、死者の霊魂は村の周辺にとどまり、自分の子孫を守るという考えが日本にあるとした。「死者の霊魂は村の周辺にとどまる」という概念は倫理の試験で問われやすい。柳田国男は人(常民、村に住んでいるふつうの人)の日常生活をとりあげて日本の文化を研究した。

折口信夫は「まれびと(客人)」という言葉をもちいて、村にやってくる神について考えた。村はたまに外からやってくる客人をもてなして、神のように考えた。まれびとは村に豊穣と祝福をもたらした。村と神の関係が日本の文化を形づくっていったという。

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