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中1理科 図でよくわかる植物の葉のつくり(葉脈、気孔、蒸散)

人の手のひらにたくさんの線(手相)があるように、植物の葉にもたくさんのすじ(筋)がある。これを葉脈という。

葉脈

葉脈には平行脈と網状脈の二種類がある。

平行脈 … 脈が平行に並んでいる
網状脈 … 脈が網目のようにはっている。

気孔

葉の裏には気孔という穴がたくさんある。気孔は二つの孔辺細胞に挟まれた穴で、この穴を通して葉の内部の水分が水蒸気として放出される。

人も息を吐くとき、その息の中に水蒸気が含まれている。人でいうと、気孔は口、孔辺細胞は唇に相当する。

気孔 = 口
孔辺細胞 = 唇

人も唇は上唇と下唇がある。同じように葉も孔辺細胞は二つある。このように気孔と孔辺細胞を口と唇と考えるとわかりやすい。

気孔から水蒸気が出ることを蒸散という。

葉の断面図

葉の表は葉緑体がぎっちり、葉の裏は気孔がぽつぽつ。

葉緑体は光合成をするために葉の表側に集中し、ぎっしり並んでいる。一方、葉の裏側は光合成できないため葉緑体がまばらにある。

また、葉の蒸散は葉の裏側でしか行われない。上のような断面図を見せられたとき、上と下のどちらが葉の表側(裏側)かという問題は、気孔があるほうを裏側、あるいは葉緑体がぎっしりあるほうを表側と答えよう。

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