高校地学(生物) カンブリア紀、オルドビス紀などの古世代の区分
地質時代とは、地球に最初の岩石が生まれてから現在までの期間をいう。地質時代はさらに先カンブリア時代と顕生代に分けられる。
- 先カンブリア時代
- 顕生代
顕生代(けんせいだい)は約5億4,200万年前から現在までの期間で、顕生代以降に多くの生物が誕生した。顕生代は古い順から
- 古生代
- 中生代
- 新生代
に区分される。生物が大量に発生したとされるカンブリア紀が顕生代の始まり、そして古生代の始まりである。
古生代(5億4,200万年前~約2億5,000万年前)
先カンブリア時代の後、生物がある時点から急激に増えて、生物多様性が増大した。これをカンブリア爆発といい、これよりカンブリア紀と古生代が始まった。
古生代はさらにいくつかに区分される。
- カンブリア紀
- オルドビス紀
- シルル紀
- デボン紀
- 石炭紀
- ペルム紀
カンブリア紀(約5億4200万~4億8830万年前)
三葉虫などの無脊椎動物が繁栄したといわれる。カンブリア爆発の後、バージェス動物群という生物群が存在していた。
カンブリア紀を代表する動物はアノマロカリス。現在見つかっている化石ではカンブリア紀で最も巨大であり、食物連鎖の頂点にいたと考えられる。しかしカンブリア紀の後は絶滅した。
オルドビス紀(約4億8830万~4億4000万年前)
フデイシという生物が繁栄していた。フデイシは進化速度が速く、コロニーを形成していた。
海中の藻類の光合成によって地球上に酸素が供給されるようになる。酸素は化学反応を起こしてオゾンとなる。オルドビス紀からシルル紀にかけてオゾン層が作られる。
オゾン層の形成によって陸上に有害な紫外線が当たらなくなり、生物が陸上に進出できるようになった。オルドビス紀にはコケ植物の陸上進出が始まっていた。
シルル紀(約4億3730万~4億1600万年前)
魚類が誕生し、植物が陸に上がる。また脊椎動物は本格的に繁栄し始める。
デボン紀(約4億1600万~3億5920万年前)
よく知られるアンモナイトが存在していた。シダ植物が繁栄し、動物が陸上する。
デボン紀の末期、生物の大量絶滅があった。
石炭紀(約3億5920万~2億9900万年前)
両生類が陸上する。
ペルム紀(二畳紀)
三葉虫が絶滅する。
ペルム紀は古生代の終わりであり、末期に生物が大量絶滅した。地殻変動によって火山活動が活発になり、火山灰が地上を覆って光合成による酸素供給が低下したからと考えられている。
進化
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