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中学受験小説・第5話「親友と絶交」その1(人間不信)

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連載小説ペンは剣よりも強しは実話にもとづいて書かれた受験物語です。ぜひTwitterやFacebookでシェアしてくださいね。この物語は絶望的状態からはいあがる出世物語です。受験生だけでなくビジネスマンにも読んでいただきたい作品となっています。

前回の話:第4話「競争と傲慢」その1(ビリからの再出発)

これまでのストーリー

「ペンは剣よりも強し」全話目次(第1話〜)
第4話「競争と傲慢」その1(ビリからの再出発)
第4話「競争と傲慢」その2(劣等生の仲間)

第5話「親友と絶交」その1(人間不信)

絶望を突破する秘訣は反骨精神だ。強者を敵に回しても言いたいことを言う。バカと言われても屈辱や嫉妬をすぐに忘れる。弱者がこうした精神にある時、強者はうんざりして無視するようになる。

金本の事件が起きた後、真一郎は慎吾と距離を置くようになった。しかしゲームの新作を買ったという話を聞いて、なんとなく慎吾ともう一度遊んだ。だが、不幸なことに堀田が慎吾に内緒でやってきて、あいかわらずの悪態を真一郎についた。そもそも堀田はどうして悪態ばかりつくのだろうか?

たかがゲームの戦いだった。そのゲームは車に乗って一着を目指すというシンプルなレースで、道に落ちているアイテムを使って相手を蹴落とすことができる。三人以上のプレイになると、誰かと誰かが協力してもう一人をはめることも可能だ。慎吾と堀田はグルになって真一郎にバナナを投げつけて、しつこくレースを妨害した。

堀田はゲームが上手で、どんなゲームも堀田が一番になった。しかし今回は新作だったためか、バナナを投げてばかりでレースに集中できず、何回か真一郎に負けた。二回連続で負けた時、堀田はコントローラーを床に叩きつけた。床は少しへこんだが、この床は慎吾の家のリビングの床だ。

真一郎は慎吾の顔を見た。なぜ彼はこんな粗暴な年下と付き合っているのか。本当にこんな人間と遊んで面白いのか?

慎吾はゲームを変えて、いつもの遊びなれたゲームに戻した。新作ゲームから旧作ゲームに変わると、堀田は投げたコントローラーを拾ってやる気をとりもどした。

「俺こいつと戦いたい」

と堀田は真一郎を指さして言った。「こいつ」と言われることは、もはやどうでもよかった。堀田がきた時点で冷めていた上に面白くなかった。昔から遊んでいるゲームでは慎吾と堀田に勝てない。そもそも彼らは普段からこのゲームで遊んでいるが、この頃は塾の授業と復習に追われて、遊んでいる余裕はほとんどなかった。

「こいつ本当ヘタ」

と堀田は真一郎をあざけ笑った。彼は年上の人間に「こいつ」「お前」と軽々しく言い、人を名前で呼ぶことはなかった。何も答えないでいると、堀田はますます調子に乗って「バカ」「アホ」と言うようになった。本当はここでさっさと帰るべきだった。

慎吾はおそらく気づいていた。堀田に侮辱されている少年が、少し前から慎吾を嫌うようになり、その感情が金本の事件以降ますます大きくなっていることに。そして火がつくと「ホームルーム状態」に持っていくことに。

その後、三人はこの前と同じように公園で遊ぶことにした。すでに帰ろうと思っていたが、その場の雰囲気に流されて遊ぶことにした。慎吾は堀田と話をして、真一郎が知らないゲームやボードゲームの話に花を咲かせた。しばらくすると三人は鉄棒をゴールに見立てて、小さなサッカーの試合をした。真一郎はゴールキーパーになり、二人はボールを奪いあいながらボールを鉄棒の下に入れるゲームだ。

最初は普通のサッカーだった。しかしだんだん二人で力を合わせてサッカーボールを鉄棒に入れるようになった。ボールをとりそこねて、ボールが鉄棒の向こうのジャングルジムまで転がっていった。

「おいおいボールとれよ。とらなかったらつまんねえよ」

と堀田は怒った。すると慎吾も怒って言った。

「ちゃんととってくれよ。時間がなくなるじゃん」

ボールをとった後、真一郎は慎吾に提案した。

「ゴールキーパーやめたいんだけど」

「ダメ〜」

と慎吾はふざけた顔で言った。

「なんで?」

「ゴールキーパー超つまんないし」

「いやいや、俺もつまんないよ。ゴールキーパー」

「だからやってくれって」

「はあ?」

真一郎はボールを後ろに放り投げて、二人に背を向けて公園の出口に向かった。

…自転車に乗って家に帰り、塾の教科書を開いて算数の問題を解いた。勉強でもしていないとどうにかなりそうだった。一月を過ぎてから、小学校の荒れたクラスと人間関係がかなりこたえていた。

逆に塾のクラスは小森たちのおかげで少し楽しい時間を過ごしていた。もちろん席替えはうんざりしていたし、テストも嫌で仕方なかった。だが不登校になる生徒が後を絶たないクラスにいることは、受験の競争よりはるかに厳しい競争にさらされているようなものだ。悪意を持った人間がそうでない人間を痛めつけるという壮絶な競争に。

慎吾は明らかに変わっていた。いや、そうなりそうな気配は四年生の春頃からあった。カンニングされてもヘラヘラしていたり、人が人をいじめている光景を見て表情一つ変えなかったり。悪意のある人間の何人かと仲良くなってしまったことで、善悪の判断がつかなくなったのかもしれない。

正義感という響きのいい概念は子どもに根づかない。中学受験を目指していたこの少年は、雑巾を食べさせるような強烈な悪にただただ吐き気を催していた。その吐き気はどうやら間違っていたようだ。

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