New サムネイル CSSでプレースホルダー(placeholder)の色を変える:ベンダープレフィックスをカンマつ New サムネイル GolangでGoogle Cloud Storageに画像やファイルをアップロードする(os. New サムネイル GoでMySQLやMariaDBのtimestampを読みこむ:データベース接続時に?parse

中学受験小説・第6話「新しい友だち」その1(四年生に進級)

広告

連載小説ペンは剣よりも強しは実話にもとづいて書かれた受験物語です。劣等生が開成中学校に合格するまでの軌跡が余すことなく描かれています。ぜひTwitterやFacebookでシェアしてくださいね。

この物語は絶望的状態からはいあがる出世物語です。受験生だけでなくビジネスマンにも読んでいただきたい作品となっています。

前回の話:第5話「親友と絶交」その3(算数の目覚め)

これまでのストーリー

「ペンは剣よりも強し」全話目次(第1話〜)
第5話「親友と絶交」その1(人間不信)
第5話「親友と絶交」その2(全国試験)
第5話「親友と絶交」その3(算数の目覚め)

第6話「新しい友だち」その1(四年生に進級)

四年生に進級しても小学校のクラスは変わらない。しかし四月のある日、真一郎は一人の少年と友だちになった。彼は樫木龍一というスポーツ少年で、サッカーと野球のどちらもうまかった。

小学校の教室は崩壊が進んで、不登校の生徒は四年生になっても登校しなかった。金本もあいかわらずなかなか登校しない。亜紀や玲香はいじめる側にもいじめられる側にも回らず、独自のグループを作ってやり過ごしていた。慎吾はついにいじめる側に立ち、真一郎と慎吾の友情は冷めていた。

そうした地獄で、龍一という少年はクラスを超えてやってきた。彼もまたいじめから離れた場所にひっそり居場所を作るようなタイプだったが、同時にリーダー気質とカリスマ性があった。出会いのきっかけは玲香だった。玲香の家の近所に龍一がいて、最近遊ぶようになって、真一郎に紹介したのだ。

龍一はさらに新しい友だちを紹介した。黒田和希という大柄の少年だ。彼もまた玲香たちの近所に住んでいて、中学受験で東京学芸中学校を志望していた。違う塾に通っていたが、過酷な勉強生活を続ける者どうし、すぐに意気投合した。

「俺も中学受験しようかな」

龍一は和希によくそう言った。この地域で中学受験をする者は少なく、中学受験をするというだけで嫌でも目立つ。いい意味で悪い意味でも。だが今は、亜紀のような真面目な生徒をうまく引きつける役割を果たしていた。中学受験の話をするだけで浮世離れした感じが出る。話のネタはいつも塾と受験勉強だ。そういう話をしているといじめっ子はなぜかやってこない。

「やめたほうがいい。つらすぎる人生が待ってる」

和希は内気でナイーブだったが、話し方はひょうひょうとしていた。

「勉強しても怒られるし、勉強しても成績は良くならないし」

「でもかっこいいじゃん」

龍一は中学受験をおとぎ話のように聞いていた。塾の競争、やってもやっても終わらない宿題…そうした現実を知らなかった。しかしそれでもよかった。違うクラスの二人と話をするだけでずいぶんといい気晴らしになった。

…中学受験がよくネタになる中、真一郎が東京中学校を受験するという話が広まって、ちょっとした話題になった。五月の連休が始まる前、龍一と和希は別のクラスにいた林原という女子を真一郎の前に連れてきた。龍一、和希、林原の三人は同じクラスだった。

「あんたが坂本真一郎?東京中学校に行きたいんだって?」

あんた呼ばわりされたことにカチンときた真一郎は何もこたえなかった。

「なによ」

林原は傲慢な生徒のようだ。

「な、なんか言いなさいよ」

「君、誰?」

「私?林原っていうの」

龍一は中庭の古いレンガにのって遊んでいた。三人の話の様子などどうでもいいようだ。和希は二人を心配して言った。

「坂本くん。林原さんも算数ができるらしいよ。偏差値も六十だって、すごいね」

「あんたは偏差値どれくらいなの?」

「俺は五十九だったよ。この前の試験で」

「だっさ。私は六十三だよ」

「へえ、すごいんだな」

「この学校の連中、バカばっかじゃん。たぶんこの学校では私が一番頭いいでしょうね」

ここまで堂々と傲慢になるとすがすがしい。しかし好きになれそうにない。塾にいる大塚と同じ匂いがした。

「あんた、国語の偏差値はどのくらい?」

「二十」

「はあ?二十なんて偏差値ないから」

「あるよ。俺いつも二十だもん」

林原は黙った。そしていきなり笑った。

「ばっかだねえ!あんたそれで東京中学校に行きたいの?無理に決まってるじゃん」

バカにされることは慣れていたし、それだけでムシャクシャすることはなかった。ただ林原のトゲのある言葉と言い方が気に食わなかった。

「俺はお前より百倍頭がいいよ」

「はあ?」

「俺は日本で一番算数ができる。偏差値はいつも八十だから」

林原の表情が曇った。和希が驚いてたずねた。

「本当?算数で一番なの?」

たまたま四年生の全国試験で一回一位をとっただけだったが、今はとりあえず自慢してこの生意気な女子を黙らせてやろうと思った。

「まあ、算数だけはできるってことだよ」

林原はひどく不機嫌になった。そうだ、和希の話だと林原も算数が得意らしい。

「だから俺はお前より頭がいい。偉そうにすんな」

すると林原は二人に背を向けて帰ってしまった。

広告

広告

広告

コンピューター コンピューター
プログラミング プログラミング
数学 数学
英語 英語
国語 国語
理科 理科
社会 社会

Python入門

Python入門

化学入門

化学入門

漢字辞典

漢字辞典

整数辞典

漢字辞典

Lord Candy

Lord Candy