フタル酸とテレフタル酸の構造式と分子内脱水反応
フタル酸はベンゼン環に二つのカルボキシ基がある芳香族化合物。フタル酸はカルボン酸であり、キシレンやクレゾールと同じくオルト、メタ、パラの異性体が存在する。
フタル酸はキシレンのようにオルトフタル酸…などと言わず、各異性体によって名前が異なる。パラ異性体はテレフタル酸といって、PETボトルのTの由来となっている。
PET=ポリエチレンテレフタレート
フタル酸と無水フタル酸
フタル酸は無水酢酸のように、COOHが二つあるため脱水する。無水酢酸は分子と分子の脱水反応だが、フタル酸は分子内脱水反応である。
フタル酸が分子内脱水したものを無水フタル酸という。
分子内脱水は基本的にフタル酸のみであり、テレフタル酸は分子内脱水しない。これはCOOHが離れているため。
芳香族化合物
-
ベンゼン環と芳香族化合物の基本05777
-
フタル酸とテレフタル酸の構造式と分子内脱水反応014061
-
ベンゼン環の側鎖の酸化と安息香酸010087
-
単糖類グルコースの還元性と六員環・鎖状構造09903
-
高校化学で覚えるべきアミノ酸の構造式とタンパク質の成分分析問題018239
-
ベンゼンと芳香族炭化水素0214