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カリウムの性質と化学反応

カリウム(K)は1族のアルカリ金属。常温で水と激しく反応して赤紫色の炎をあげる。リチウムやナトリウムよりも反応性が高く、石油中に保存する。ナトリウムについで地球の地殻中に存在する。

項目 K
原子番号 19
周期 4
1
電子殻 2, 8, 8, 1
原子量 39
分類 典型金属
アルカリ金属
炎色反応

カリウムは生体に不可欠で、ナトリウムカリウムイオンポンプによって濃度が適切に維持されている。肥料の三大元素(窒素、リン、カリウム)の1つで、根の成長に影響する。常温ではバターのようにやわらかい。カリウムは英語で potassium という。

反応

カリウムは水と反応する。

2K + 2H2O → 2KOH + H2

カリウムとアルコールは激しく反応する。一般にアルカリ金属はアルコールと反応する。

2K + 2CH3OH → 2CH3OK + H2

KOH

水酸化カリウムは水酸化ナトリウムと同じく、常温で固体で潮解性をもつ。

K2SO4

K2SO4(硫酸カリウム)は硫酸塩の1つで、同じ硫酸塩のAl2(SO4)3(硫酸アルミニウム)と混ぜて濃度を濃くすると、AlK(SO4)2・12H2O(カリウムミョウバン)という複塩が生じる。

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