種子のつくりと植物の分類(子葉、幼芽、はいじく、幼根)|中学受験理科・生物
中学受験の理科ではカキとインゲンマメの種子を勉強します。カキの種子は「はい乳」があり、インゲンマメの種子は「はい乳」がありません。「はい乳」は発芽するための養分をたくわえているところです。
- カキ … はい乳がある
- インゲンマメ … はい乳がない
図を使って、カキとインゲンマメの種子をくわしく見ていきましょう。
カキの種子
カキの種子は種皮におおわれています。種皮は分厚い皮のようなもので、種皮がなかったら種子はすぐにこわれたり、乾燥したりするかもしれない。
ホームセンターに行くと種が売っていますね。つまり種は長時間そのままの状態で「生きていける」ものです。長期間生きていけるのは、がんじょうな種皮におおわれているからです。
種の中を見てみましょう。子葉、はいじく、幼根の三つがあります。これは発芽した後、それぞれ葉(最初に出てくる葉)、くき、根になります。
- 子葉 → 発芽して最初に出る葉
- はいじく → くきになる
- 幼根 → 根になる
この三つを合わせて「はい」といいます。漢字で書くと「胚」ですが、中学受験ではこの漢字を覚える必要はありません。
カキの種子は「はい」意外の部分は「はい乳」です。「はい乳」には養分が含まれています。
インゲンマメの種子
インゲンマメの種子も同じように種皮でおおわれています。中身はすべて「はい」です。ここがカキと違いますね。
インゲンマメの「はい」は幼芽、はいじく、幼根、子葉の四つでできています。
- 幼芽 → 発芽した後、葉やくきになる
- はいじく → くきになる
- 幼根 → 根になる
- 子葉 → 発芽して最初に出る葉
混乱しやすいポイント
カキとインゲンマメの「はい」と「子葉」は受験生が苦手としやすいところです。子葉は「葉」ですが、インゲンマメの子葉は葉のように見えません。インゲンマメの子葉はカキのはい乳に見えてしまいます。しかしインゲンマメの子葉とカキのはい乳はまったく違うものです。
植物の分類
植物は種子のつくりで有胚乳種子と無胚乳種子に分けられます。
- 有胚乳種子 … はい乳がある。カキなど。
- 無胚乳種子 … はい乳がない。インゲンマメなど。
有胚乳種子にはカキやイネがあります。無胚乳種子にはインゲンマメやヒマワリがあります。
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