センター倫理の勉強法 高校倫理を初めて学ぶ方から受験生まで

センター倫理は他教科(特に世界史、日本史)に比べて覚えることが少なく、本人の努力次第では三ヶ月ほどでセンター九割も可能です。これだけ聞くとメリットしかないように思われますがデメリットもあります。

それは癖です。倫理はただの暗記科目ではなく、現代文と同じようにかなり抽象的なテーマを扱うので、人によって好き嫌いがはっきり分かれる。世界史や日本史でキリスト教や仏教の発展過程、あるいはマルクスや社会主義について勉強しますが、そういったテーマに苦手意識を持っている方は倫理に苦戦するかもしれない。

結論

倫理の勉強は

・教科書(参考書)を読む
・簡単な問題を解いて解説を読む
・ちょっと難しい問題(河合塾のマーク式基礎問題集など)ないし過去問を解く

の順に行います。

倫理の教科書を読む 倫理をまだ勉強していない方はとりあえず教科書を一通り読もう

倫理について知らないという方は学校からもらう教科書をまずは読んでください。教科書はとてもよくできています。順番通りに読んで、重要なポイントをちょこっと覚えるだけで、センター倫理は30点に届きます。

とはいえ倫理も他教科と同じように効率のいい教科書の読み方があります。順番通りに読むのもいいですが、思想の全体的な流れを理解して、重要なものからおさえていくと効率がいい。そのためにまず倫理の目次を頭に入れます。

高校倫理で習うもの

古代思想

・古代ギリシア思想
・ユダヤ教とキリスト教
・イスラム教
・仏教
・諸子百家

西欧思想

・ルネサンス
・宗教改革
・モラリスト
・自然科学
・イギリス経験論
・大陸合理論
・カントとヘーゲル
・社会契約論
・啓蒙思想
・功利主義
・マルクス
・現象学
・プラグマティズム
・実存主義

日本思想

・神道とアニミズム
・聖徳太子
・奈良仏教
・平安仏教
・鎌倉仏教
・朱子学と陽明学
・古学派
・国学
・江戸時代の様々な思想
・明治期の思想と自由民権運動
・内村鑑三など
・夏目漱石など
・西田幾多郎と和辻哲郎
・丸山眞男など

現代社会

・青年期
・欲求とパーソナリティ
・大衆社会
・情報化社会
・グローバル化
・少子高齢化
・生命倫理
・環境倫理

倫理はこの四つから成り立っています。古代思想は量が少ないように見えますが、一つ一つのボリュームは他より多い。特に古代ギリシアとキリスト教は毎年のようにセンター試験に出ている。

高校倫理の最重要ポイント

「いきなり全部は大変だから、とりあえず重要なポイントを勉強したい」という方のために、倫理の最重要事項をピックアップします。

古代思想

・古代ギリシア思想
・ユダヤ教とキリスト教

西欧思想

・イギリス経験論
・大陸合理論
・カントとヘーゲル
・社会契約論
・実存主義

日本思想

・鎌倉仏教
・古学派
・国学

現代社会

・青年期
・欲求とパーソナリティ

以上をふまえると、倫理教科書の効率のいい読み方はこうなる

・教科書を通しですべて読み、歴史の流れをつかむ
・二周目に読む時は上にあげた最重要事項を中心に読む

教科書を読み終わったら簡単な問題を解く

教科書を読み終わったら『20日完成スピードマスター倫理問題集』などを使って細かい知識を少しずつ埋めていきます。倫理はセンターでしか使われないことから市販教材が少なく、問題集選びに苦労するかもしれません。

20日完成スピードマスター倫理問題集の使い方

一定の知識が身についたら河合塾の『マーク式基礎問題集倫理』を使う

センターを実際に解く最終的な準備として河合塾の『マーク式基礎問題集倫理』などを使います。この問題集を淡々と進められるようになったら倫理はもうクリアしたも同然です。おそらくセンターも七割前後はコンスタントにとれるようになっているでしょう。

河合塾の問題集が終わったら、センターの過去問を解くのも予備校の模擬試験を解くのもいいです。センターは科目数が多く倫理だけに時間をかけられないので、少し自信がついてきたら過去問を解き始めても大丈夫です。

問題集にチェックをつける

細かい知識の付け方として問題集にチェックする方法があります。上にあげた河合塾の問題集や過去問などを解いて、わからなかった問題はバツなどを書いてわからなかった印を残す。それを、例えば三日後、一ヶ月後に解く。このくりかえしでセンター倫理は満点に近づいていくはず。

問題集を本格的に解き始めたら、流れを確認する場合を除いて参考書を一から読むといったことはしなくてもかまいません。

倫理の注意点

倫理で満点をとるための注意点として現代社会を疎かにしないことがあげられます。倫理の中心は古代ギリシア、キリスト教、宗教改革、経験論と合理論、実存主義などのヨーロッパ思想かもしれませんが、なぜかセンター試験では現代社会の配点が高い。

学校の教科書でも最初または最後のほうにちょこっとのっているようなイメージがあるため、なんとなく見逃してしまいがちですが、実はこの現代社会はセンターで毎年15点近く出題されます。