高校世界史の勉強法とおすすめ参考書

世界史は量が多く、勉強のやり方しだいで効率がかなり変わります。ただ暗記してもだめ、ただ漠然とわかっている(つもりになっている)のもだめ。世界史は文系で最も厄介な科目です。

効率よく勉強するには

  • 流れをおおまかに把握する
  • その後で細かい知識を埋める
  • まんべんなく読む
  • 地図をいつも片手にもつ

ことが大切です。

一番目のポイントでは、「世界史の授業があるごとに、その日に勉強した歴史の要点をノートに書く」という方法をおすすめします。教科書やノートを読むだけの作業を続けても、わかっているのか、わかっていないのか、わかったふりをしているだけなのか、自分で自分の理解度をはかることができない。

また世界史は多面的な理解が必要です。世界史、特にヨーロッパの歴史は入りくむようにできています。フランスの歴史を知るにはドイツの歴史、イギリスの歴史を知るにはフランスの歴史を知る必要があります。

意識して勉強しないと、知識を断片的に知っているだけになって、記述問題に弱い感じになるでしょう。

世界史の見取り図(東進ブックス)

世界史を初めて勉強する方におすすめしたい本。図解が豊富で、解説は練りに練られています。

時代ごとに巻が分かれているので、「この時代だけわからない」というときに手にとってもいいでしょう。

レベル 初級~中級
対象 高1~2

世界史要点図解整理ハンドブック(旺文社)

B6判の本です。ハンドブックというタイトルどおり、B6判(中学校の教科書をさらに半分にしたサイズ)なので、寝っ転がって勉強したい人におすすめ。

世界史はポイントをおさえて勉強するべし

一単元一ページ(二ページ)で使い勝手が最高

管理人も実際寝っ転がってしょっちゅう読んでいるので、しみじみ思いますが、この本は見開きにそのテーマがおさまっているので、無駄なページめくりがないんですね。

ページを行ったり来たりするストレスがない分、本文により集中できます。

実力をつける世界史100題(Z会出版)

早慶などの私大文系を狙う中級者から上級者におすすめします。世界史の選択者がまず手にとる問題集が本書ですが、山川の『詳説世界史研究』と同様、使い方が重要です。

対象 高2~高3
レベル 上級

問題と解答がバラバラで、問題冊子が抜きとれるようになっています。問題だけに集中したい時は便利です。

解答は二色刷りで、問題ごとに単語やポイントの説明が細かく書かれており、解答を読むだけで勉強になります。ただしある程度の知識が前提です。

問題の作りはほぼ一貫して穴埋め問題、単語・選択問題。記述はほとんどない。

世界史は知識問題と記述問題とで問題集を分けるべきですが、この本は知識問題の代表的な問題集といえます。

  • 問題冊子は抜きとれる
  • 二色刷り
  • 記述はあまりない

レベルはかなり高く、世界史を初めて勉強するという人にはおすすめできません。表紙のレベルにも書いてありますがレベルは標準以上。

内容は(分野によるが)かなり細かく、国立というより私大向け。

試験で点がとれるヨコから見る世界史

最もおすすめしたい世界史の参考書の一つ。世界史の代表的な参考書は本書と『荒巻の新世界史の見取り図』の二冊です。

世界史の勉強 ①おおまかな流れをつかむ ②細かい知識を覚える

世界史をおおまかに理解するためのバイブルが本書と『荒巻の見取り図シリーズ』です。

当いろは進学会の日本史・世界史のページでは、重要な年号は大きな丸で囲って目立つようにしてあります。歴史のターニングポイントになる出来事を年号と一緒におさえて、その後で細かい知識をつめていくように構成しています。

『試験で点がとれるヨコから見る世界史』でもそういったターニングポイントとなるイベントをまずはおさえています。他の世界史の教科書では「なぜ1869年が世界史にとって重要な年か?」といった説明はされません。他の参考書が何年に何があって…と淡々と説明するのに対し、本書はまず「1869年は非常に重要な年である!」と読者に訴えます。すると「なるほど1869年を中心に前後の歴史を見ていけばいいのか」と納得して歴史の流れを追えるわけです。

項目 評価
使いやすさ ★★★★★
詳しさ ★★★
おすすめ ★★★★★
レベル 初級~中級
対象 中3~高3

内容の詳しさと中身の構成

本書は世界史を初めて勉強する人を対象に書かれています。そのため内容は難しくなく、出来事をわかりやすく体系的に説明しているためページがどんどん進みます。勉強が嫌い、世界史が少し苦手という方でも、ドラマを見ているような感覚で読むことができるかもしれません。

構成は基本的に年代順ですが、国や地域を横断してまとめて扱っています。一般的な参考書は歴史を地域別に分けていますが、それが学生の理解を阻めています。例えばヨーロッパとアジアは基本的に分けて覚えていきますが、あるところで文化がつながったり戦争が起きたりしますね。それがしばしば混乱のもとになるわけですが、そうならないように本書は同時代に起きたことをまとめて載せています。

例えばハプスブルク家について勉強するとハプスブルク家のことだけが頭に入ってしまいがちですが、ハプスブルク家が権威を持っていた頃他の国はどうなっていたのかという疑問を本書はわかりやすく説明しています。

世界史の基本を理解した人向け、とは限らない

本書は基本的に初学者向けですが実はそうとも限りません。「自分は世界史の流れを完璧におさえている」というつもりでも、意外と勘違いしていたり抜けがあったりするものです。特に東大は世界史の流れを正確にわかっているかどうか記述問題として出題しますが、こうした記述対策として本書は再び役に立ちます。

そのため本書は国立など世界史の要点を記述させる大学には有効といえます。

レベル別使い方

世界史を初めて勉強する方、センター世界史で30点に届かない方は本書をメイン教材として勉強するといいと思いますね。一ページ一ページが軽いので一ヶ月以内(がんばれば一週間以内)で読み終わると思います。歴史の全体像をつかむために一気に読んでください。「定期テストでは中国しか扱わないから中国だけ勉強する」というやり方では効率が悪い。

一気に読んだら友だちや家族に世界史のおおまかな流れを説明するなどして自分の理解度を確かめるといいと思います。わからないところが出てきたら、本書のその分野をもう一度読みます。

世界史をある程度理解しているという方も、本書を一読することをおすすめします。特に国立を狙っている方は記述対策にも使えます。

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