忖度と斟酌の意味と例文

忖度(そんたく)とは、相手の気持ちや考えを想像すること。中国の「詩経」にも出てくる古い言葉。斟酌(しんしゃく)も同じ意味を持つ。

忖度は文語でも口語でもほとんど使われず、太宰治などの昭和の純文学でわずかに使われるのみだった。単語と文に優美な装飾を行う三島由紀夫などの作家は、「推量」や「斟酌」といった手軽な単語の代替として「忖度」を用いた。

斟酌は、新聞の記事やビジネスの場面で比較的使われる言葉だが、堅苦しく、若者の使う言葉とは認識されていない。斟酌は相手への同情をニュアンスとして持つため、年下が年上に対して、あるいは立場が下の者が上の者に対して使う言葉ではない。

忖度は、2017年の森友学園問題で政治的に揶揄される言葉になった。

例文

・彼の立場を忖度して決定した。

・部下の苦労を斟酌して、彼はそれ以上責めなかった。

・必須単位であることを斟酌して、教授は甘めに採点した。

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