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植物の蒸散作用と葉の気孔(植物の体温調節と水分量の調節)|小学理科・中学生物

植物の蒸散作用とは、植物が気孔から水蒸気を出すことです。気孔は葉についています。葉の表より葉の裏のほうにたくさんの気孔があります。

蒸散作用 … 気孔から水蒸気を出すこと

蒸散作用は、私たちが汗をかくこととだいたい同じです。

気孔

気孔は穴です。穴のまわりに孔辺細胞があり、孔辺細胞が大きくなったり小さくなったりして、気孔の大きさが変わります。

気孔から水蒸気が出ていく

上図に「気孔は葉の裏にある」とありますが、気孔は葉の表にも裏にもあります。ただ葉の裏のほうにたくさんあるということです。

☆孔辺細胞が穴(気孔)の大きさを変える

気孔が大きくなれば水蒸気はたくさん出て、気孔が小さくなれば水蒸気の出る量が減ります。

蒸散作用の目的

蒸散作用は二つの目的があります。

  • 体温の調節
  • 水分量の調節

汗をかくと体が冷えますよね。同じように蒸散作用で植物の温度は下がります。蒸散作用で植物は温度調節しているわけです。

気孔から水蒸気が出れば、植物の水分が減ります。蒸散作用で植物の中にある水分量は一定になります。また、気孔から水蒸気が出ていくと、その分だけ根は水分を吸収しようとします。植物体内で水を行き来させるためにも、蒸散作用は必要なのです。

蒸散作用が活発になるとき

次のときに蒸散作用が活発になります。

  • 気温が高いとき
  • 葉に日光が当たっているとき
  • 湿気が高いとき

汗と同じように蒸散作用も植物の温度を下げるので、植物の体温が高いとき、または葉に日光が当たっているときに蒸散作用が活発になります。

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