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「瀬をはやみ」と「苫をあらみ」の文法|古典文法

名詞(A)+を+形容詞の語幹(B)+み

の構文(ここでは「をみ構文」と呼ぶことにします)は「AがBなので」と訳します。

瀬をはやみ 瀬(流れ)がはやいので

苫をあらみ 苫(の編み目)が粗いので

をみ構文は「み」がポイント。実はこの構文の「を」は省略できます。

名詞(A)+形容詞の語幹(B)+み

という構文も可能ですが、「み」は省略できません。また、をみ構文のほとんどは和歌で使われ、本文で使われることはほとんどありません。

参考 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ 形容詞のク活用とシク活用

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