原子と分子、純物質と混合物(中学理科)
物質は原子という小さいものから成り立っています。原子は「これ以上分解できない物質」です。例えば鉄は鉄原子という原子が集まった物質で、ナトリウムはナトリウムという原子が集まった物質です。
原子の例
- 酸素原子
- 水素原子
- ナトリウム原子
- 鉄原子
- 銀原子
原子はアルファベットの記号で表します。例えば酸素原子はO、水素原子はH、ナトリウム原子はNaです。これを原子記号または元素記号といいます。原子記号は1文字または2文字(ナトリウムは2文字ですね)で表すことが多く、どちらも最初は大文字で書きます。
原子の基本
- 原子ごとに大きさが変わる
- 原子ごとに重さも変わる
- 化学反応の前後で原子は増えたり減ったり、まったく別の原子になったりすることはない
大きさと重さは原子によって変わります。鉄原子は水素原子よりも大きく、重いです。
酸素と水素が結合して水になりますが、こうした化学反応の前と後で、原子が新しく生まれたり、どこかに消えたりすることはありません。水はあくまでも酸素と水素が結合した物質した状態です。化学反応とはいわば、原子がどの原子と近づいたか、という距離感が変わっただけにすぎないのです。
酸素原子と2つの水素原子が結合した物質を水分子といいます。水分子が集まって水というものになります。このように物質を構成する最小単位を分子といいます。
分子の例
- 水分子
- 塩化水素分子
- アンモニア分子
塩化水素分子が集まると塩化水素になり、アンモニア分子が集まるとアンモニアになります。
純物質と混合物
1種類の分子からなる物質を純物質といいます。水も鉄も塩化水素もアンモニアもすべて純物質です。しかし塩酸は純物質ではありません。塩酸は塩化水素を水に溶かしたものですが、これは塩化水素と水という2種類の分子からなっています。このような複数の分子からなる物質を混合物といいます。
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