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開成・東大卒がおすすめする教育にいい(頭がよくなる)漫画とアニメまとめ:東大受験生は絶対に○○を見るべき

教育にいい漫画とアニメをランキング形式にしてまとめました。中学受験生や大学受験生は参考にしてください。

銀の匙やドラえもんも教育にいいかもしれないし、こち亀もキングダムも教育にいいかも。だいたいの漫画は教育にいいです。ここであげるものは、人間の教育というよりは脳そのものの教育にいい、ある意味で実践的な漫画です。

3位 金田一少年の事件簿

は?と思った人がほとんどだと思います。内容はグロテスクもいいところで、体がバラバラにされるのは当たり前。人間を育てると評判の銀の匙と大違いです。

ただ金田一少年の事件簿はトリックが高度で頭を使う。ぼーっと見ているとワケワカメになる。脳を一時間くらいフルで動かさないといけないのはこの漫画くらいです。

名探偵コナンとよく比較されるこの漫画はしばしばコテージが舞台になります。閉鎖的な環境がつくりあげる空間と時間の歪みがトリックになり、犯人は完全犯罪に近いストーリーで次から次に抹殺していく。やり方は恐ろしいが、頭脳は実に鮮やかです。

原作者は本当に頭がいいと思います。私も最近ひさしぶりに首吊り学園殺人事件を読みましたが、とても複雑で難しい。堂本剛のドラマの首吊り学園殺人事件を見て一回で理解できた人は安心してください、とても頭がいいです。

トリックが高度なので、頭がよくないと金田一少年の事件簿は理解できない。逆に、読めば読むほど頭が鍛えられる。さっきも言ったように集中しないとおいてけぼりになるので集中力も鍛えられる。ということで頭がよくなる漫画として推薦します。

本当はアガサ・クリスティーみたいな本をおすすめしたいですが、漫画のほうが読みやすいですよね。探偵物語だったらこの作品が一番頭を使います。そしてこれは私の知るほぼすべての「数学ができる連中」に共通した意見です。名探偵コナンもいいですが、金田一少年の事件簿のほうが30倍くらい頭を使う。

2位 デスノート

たぶん多くの人が賛成する「頭のいい漫画」です。これも金田一と同じように人がどんどん死ぬので、道徳教育としては最下位にくる漫画でしょう。

ストーリーは総じて難しく、デスノートを書く人とそれを追いつめる人の駆けひきが高度で理解しにくい。多くの人の思惑がぐじゃぐじゃに絡むなかで、一本の大きなストーリーにつなげる作者は本当に頭がいい。

これも読めば読むほど頭がよくなるでしょう。私は漫画より映画のほうが好きですが、どっちでもいいです。

デスノートはルールを設定できるところが難しさのポイント。ルールを作るのは邪悪な心をもった人間たちで、彼ら彼女らはきわめて合理的に行動する。デスノートも犯行も合理的なくせに、動機は感情的だから面白い。

頭がよくなるコツは頭がいい人間の行動をパクること…と私はこのサイトで何回も言ってきました。おいおい俺の周りはバカばかりだぜ…という人は夜神月の行動をよく考えるといいと思います。漫画でもなんでも、人の行動を分析すると脳が成長します。

行動というのはそもそも

  • 背景があって
  • 行動を強いる原因が起きて
  • 行動を抑制するものがない

ときに起きます。すべての行動は必ずこの三つの原理を通過します。この三つを細かく分析する人は、試験の成績が悪い原因を調べて点数を上げるためになにか改善できるタイプ、つまり受験に合格しやすいタイプです。デスノートはつまるところ互いに行動を分析するストーリーなので、読めば読むほど頭がよくなること間違いなし。

開成にいたとき、ほとんどの人はデスノートを読んでいたと思います。私も含めて、彼らは心より脳が成長した冷酷人間なので、純粋に頭を使うこういう漫画が大好物なんです。

1位 ライアーゲーム

断言します。これを超える頭のいい漫画はない。私はドラマ版のほうが好きで何回も見ました。戸田恵梨香が好きな人はこのドラマをぜひ見てください。

貧乏人がたくさん集まって大金を獲得するゲームをするというストーリーですが、戸田恵梨香の演じるヒロインがあまりに頭が悪く、松田翔太の演じる主人公があまりに頭がいい。そして鈴木浩介の演じるフクナガというキャラクターがあまりにずる賢い。

このドラマは個人的な頭のよさと集団的な頭のよさがぶつかるストーリーです。戸田恵梨香は「みんなが幸せになるために協力しよう」と行動しますが、それはほとんどの場合、頭の悪いものとみなされます。みんなからバカにされるこのヒロインは最後に一番頭のいい行動をとりますが、そのへんが実に数学的で美しい。

ライアーゲームで用意される舞台のルールは比較的シンプルですが、何億円という賞金がかかっているので登場人物たちの行動は実に複雑で難解です。論理的思考力がないキャラクターはすぐに脱落して金を没収される。なので見ている側は「どうすれば金を没収されないか?」と脳をずっと使うことになる。

この物語はフクナガというずる賢いキャラクターが重要です。ライアーゲームは一つの完成された美しい芸術品だと思いますが、このフクナガは実に腐っていて、美の反対側にいるゴミのような人間です。しかし本当に頭がいい。つまり頭のよさというのは美しさや醜さと関係ない。そのへんもある意味で教育にいいですね。

が、結局最後に勝つのは「最初はバカにされていた本当に頭がいいヒロイン」なんですよ。頭のいい人は私の言いたいことがもうわかりますよね。

今、論破という言葉で頭のよさをひけらかす人がたくさんいます。誰とは言わないけど、そういう人は相手の揚げ足をとって自分は論理的に正しいと主張する。そしてそれはフクナガがやることなのです。

このサイトで何度も言いましたが、論理というのは相対的な概念です。見る角度によってなんとでも変わる。短期的に正しいことも長期的には正しくないことがある。その逆もある。戸田恵梨香の演じたヒロインは短期的に愚かな行動をとるわけですが、長期的には最も優秀な結果を獲得するわけです。実に教育にいいエッセンスだと思いませんか?

東大数学科を出た私が言うから間違いありません。この作品は本気と書いてまじで頭を使います。東大受験生は全員、このドラマを明日ゲオかツタヤで借りて見てください。絶対に頭がよくなります。ちなみにNetflixとHuluにはない。

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