エッセイ ビジネス

中学生・高校生向けの教育ブログは儲からない〜数学や歴史の記事はストック型コンテンツにならない

結論はタイトルのとおりで、教育ブログを運営している人・業者は絶対に報われないという話をします。

三角比や二次関数の記事を大量生産しているサイトがこの二年で増えて、「三角比とは?」みたいな簡単な記事があふれることになりました。Irohabookはもともと高校生を対象にした教育ブログで、私も三角比の記事を何個か作りましたが、それは競争があまりなかったから。当時はWikipediaとスマートフォンに対応していないページばかりで、教育サイトはとてもニッチな存在でした。

↑私もこんな絵を描いて頑張った時期があった

有名なインフルエンサーが「ブログは儲かる」と宣伝した頃はアフィリエイトを軸にしたブログが増殖していて、アフィリエイトの少ない教育はほとんど放置されていた。しかしアフィリエイトの競争が激化したせいか、広告をベタッと貼るだけの教育ブログも2018年頃から増えてきました。

私の記事を明らかに模倣したようなものも出てきました。教育ブログを運営している人の半分はこのサイトをチェックしたでしょう。ずる賢い人はこのサイトの戦略を模倣して教育ブログを作ったかもしれない。

三角比の記事を書いている人はブログを資産と勘違いしている

何年もサイトを運営しているので、教育系の記事が金を生まないことはよくわかっています。煽りでも嫌がらせでも、競争相手を減らすための策略でもないです。本当にびっくりするくらい金にならない。

「いや、教育記事はストック型だから資産になる。長期的に勝てる!」

と思った人は金儲けでうまくいくことはないので、ブログを閉鎖してサラリーマンとしての収入を増やしたほうがいいと思います。教育の記事は資産になりません。なぜなら、三角比の記事は常に大量生産されて、一時的に集客できてもすぐに落ちこむからです。

三角比の記事を書いている人はニュースやゴシップの記事は資産にならないと思っているかも。でも三角比の記事もニュースとほとんど同じで、リリースしても価値はすぐに消えます。ニュースの生命は数日で、三角比の生命は三ヶ月という時間の違いはありますが、その三ヶ月という時間もどんどん短くなっています。

教育ブログの生産コストは時給50円

ブログやYouTubeで一発逆転を狙っている人は永遠に金儲けできない。貧乏を抜けようとブログを書いている人はたぶんずっと貧乏なまま。

「いや、○○さんはブログでも十分稼げるって言ってたし!」

と言いたい人は、教育サイトの数とパイの金額(教育全体のアクセス数と広告単価の積)を大雑把でもいいから見積もってください。そしてその数値をもとに執筆の時給を計算してください。数学科出身の私が見積もった推定時給はだいたい50円です。

50円でもだいぶ盛っています。10〜15円が実際の時給になるでしょう。

この数値はごまかしでもなんでもなく、本当の数字です。教育ブログを書いている人はもうわかっていますよね。自分の時給がだいたい10〜50円くらいに収束していることに。それでもやりますか?こんな悲惨な時給でもまだ三角比や二次関数の記事を一生懸命書きますか?

これから物理のサイトを作ろうとか、世界史の専門ブログを作ろうとか考えている人は、時給10円の狂気と戦うことになります。これは脅しでもなんでもなく、競争相手を減らしたい思惑からでもありません。このサイトはもはや教育ブログじゃないので、競争が増えても減っても環境は変わらない。

実例:Irohabookの数学記事

規約があるので正確な数値は言えませんが、このサイトのある記事はこの3年で20分の1になりました。悲惨でちょっとため息が出ます…。

最初はよかったのです。競争がなかった頃は十分なアクセスがあった。が、2018年頃から少しずつ減って、今やほぼ0。そういう記事はまとめて一つにして再生産していますが、効果はほとんどない。

追記:教育ブログを書いている家庭教師と塾の業者はたぶん集客できない

昨年あたりから業者が教育ブログを量産するようになりました。そういう人は高校生に数学を教える前にもっと数学を勉強するべきです。三角比の記事の終わりに「今なら三ヶ月無料」とかなんとか宣伝を書いている中小の業者は数年以内に消えるでしょう。

数学だと三角比の記事が最も大量生産されていると思いますが、三角比の記事ってほとんどが基本の基本に関するもので、難しい記事はめったに生まれない。ちょっと勉強する人のための中級記事は母数がまったくないので書いても意味がない。

私は正直者の悪人だから悪びれもなく言いますが、三角比の記事を検索して見る人は勉強が嫌いで、定期テストは一夜漬けでやるタイプがたぶんほとんどでしょう。だからほんの少しでも難しいことを書くとアクセス数が10分の1くらいに激減する。一桁違うんですよね。

だから三角比の記事を一生懸命書いても、塾に行きたいと真剣に思っている人に訴求しない。家庭教師や塾なんてクソどうでもいいと思っている人が大多数で、そういう人に「今なら三ヶ月無料」みたいなボタンを貼っても無駄なのです。

塾というのはそもそも最も難易度が高い商売ということに塾は気づくべきですね。客は生徒だが、金を払うのは親。このギャップこそがマーケティングの難しさになっている。

子どもの数は減っているうえに、世帯年収が右肩下がりで教育に使う金が減っている。しかも大学はどんな人も入学できるし、通信制高校はどんどん生まれている。ハードルは数えきれないほどあるのに、あえて教育を商売にする理由がどこにあるでしょう?

教育ブログの前に教育というビジネスがそもそも崩壊して、付加価値がほとんどない状態になっている。そして教育は重要だという倫理観はビジネスにおいてなんの価値もない。教育に使命感をもつなら大学の教員になるべきであって、塾の運営者や先生になる必要はない。

この記事を読んで焦りを感じた業者は正しい感覚をもっています。今すぐ廃業して別のビジネスを始めたほうがいいです。この記事に反感をもった業者はすでに破滅に向かっているでしょう。悪夢は覚めてから悪夢と気づくのです。