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【図解】月の満ち欠けはなぜ起きるか?新月や上弦の月が見える理由をわかりやすく解説|中学受験理科

月は新月、三日月、上弦の月、満月、下弦の月などさまざまな形に見えますね。これを月の満ち欠けといいます。

月の形そのものはずっと球体です。なぜ同じ形なのに、見え方が変わってしまうのでしょうか? 月の満ち欠けが起きる原因は月の公転にあります。

月の満ち欠け

上図ではわかりやすく地球と太陽の位置を固定しました。この「満ち欠けの図」は理科の教科書によく出てきますね。図の右側から太陽の光がやってきます。

  • 月が反時計回りに地球の周りを回っている
  • 地球も月と同じように反時計回りに自転している(ここでは深く考える必要なし)
  • それぞれの月は半分照らされて、半分影になっている
  • オレンジ色の円は「地球から見える月」を表す

太陽と地球の間に月がある時、月は影の部分だけを地球に見せている。つまり月は新月になります。月が太陽と反対側にある時、地球から見えている月は太陽に照らされた丸い円になっていて、月は満月になります。

月の横にオレンジ色の円が描かれていますね。この円が地球から見える月、すなわち月の満ち欠けを表します。

月の満ち欠けの周期

月は地球の周りを反時計回りに公転しています。この公転周期(一周するのにかかる時間)はだいたい一ヶ月です。正確には、月の満ち欠けの周期は29.5日です。

月の満ち欠けの順番

新月から始まり、新月に終わります。

  • 新月
  • 三日月
  • 上弦の月(かげんのつき)
  • 満月
  • 下弦の月(じょうげんのつき)
  • 新月

新月から新月までの周期は29.5日です。

ポイント(学校・塾の先生向け)

月の満ち欠けを考える時は、必ず太陽光を右側に置きましょう。本によって左側から照らしている図がありますね。左側から照らしてしまうと、上弦の月が下、下弦の月が上に出てしまいます。

上図のように太陽を右側にすると、上弦の月が上、下弦の月が下になり、わかりやすくなります。

メモ

太陽、地球、月の大きさ(半径)

  • 太陽 695,508km
  • 地球 6,371km
  • 月 1,737km

地球と太陽、地球と月の距離

  • 地球と太陽の距離 149,600,000km
  • 地球と月の距離 384,400km

上図ではいつも太陽の光が左からやってきているように見えます。このようなモデルを考えるのも、地球と太陽があまりに離れているからです。

また、地球と太陽の距離が離れているからこそ、月が満月の位置にある(太陽と反対側に月がある)時、月が地球の裏にすっぽり隠れるということが起きないのです。

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