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中1理科 双子葉類と単子葉類まとめ(子葉、葉脈、維管束、根の違い)

種子を作る植物を種子植物といいます。身の回りにある多くの植物は種子植物です。

種子植物は被子植物と裸子植物に分けられますが、さらに被子植物は、根がヒゲであるかどうかで双子葉類と単子葉類に分けられます。

図のように、被子植物の根は主根側根タイプとひげ根タイプの2つがあります。主根・側根タイプを双子葉類、ひげ根タイプを単子葉類といいます。

★被子植物は双子葉類と単子葉類に分けられる
★双子葉類は主根・側根、単子葉類はヒゲ根

双子葉類と単子葉類の違い

双子葉類と単子葉類は子葉、葉、維管束(茎)、根に違いがあります。子葉とは、最初(正確には発芽のとき)に出現する葉のこと。維管束は道管と師管を合わせたもの。

区分 双子葉類 単子葉類
子葉 2枚 1枚
網状脈 平行脈
維管束 輪状 散り散り
主根と側根 ひげ根

図でよくわかる植物の茎と根(道管と師管の違いと根毛の役割)の図は、実は双子葉類の維管束です。

双子葉植物の維管束

この図は双子葉類の茎の断面で、維管束が規則正しく輪状に並んでいます。しかし単子葉類は維管束がばらばらに散らばっています。ここで双子葉類と単子葉類の違いを図でまとめると下のようになります。

dicotyledon

子葉

双子葉類は2枚、単子葉類は1枚。3枚という被子植物はない。

葉には筋のような模様があり、これを葉脈という。葉脈には二つのタイプがあります。網目のように広がっている網状脈と平行に並んでいる平行脈です。

双子葉類は網状脈、単子葉類は平行脈。道端に生えている多くの植物は網状脈ですが、例えばトウモロコシは単子葉類の平行脈です。

維管束(茎の断面)

維管束は道管と師管がまとまったもの。双子葉類は維管束が輪を描くように並んでいますが、単子葉類は維管束があちこちに散らばっています。

道管は水の通り道、師管は養分の通り道で、どちらも茎のみならず葉と根にまでつながっている。維管束は人でいう血管です。水と養分は維管束を通って植物のいろいろなところに運ばれます。

双子葉類の根は主根と側根タイプ。一方、単子葉類の根はひげ根タイプ。

双子葉類はさらに分けられる

双子葉類は花弁のつくりで合弁花類と離弁花類に分けられる。合弁花と離弁花については下のページの「合弁花と離弁花」を参照。

被子植物と裸子植物のつくりと特徴

双子葉類と単子葉類の代表的な植物

双子葉類:アブラナ、サクラ、ヒマワリ、タンポポ、ツツジ

単子葉類:イネ、ユリ、ツユクサ

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