エッセイ ブログ

高校の理科は生物より物理を選択しよう〜東大物理は年間150時間の勉強で8割はとれる

国立大学の理系では「物理+化学」か「化学+生物」が理科の選択科目になります。私は「物理+化学」でしたが、今では生物もよく理解しています。

個人的な感想では、生物は化学の 10 倍くらいの量があり、化学は物理の 3 倍くらいの量があります。一部の私大医学部を除いて、多くの大学は生物において知識そのものよりも理論的な思考力を求めます。

高校生物はボリュームがある

大学受験の生物で要求される知識はとても多く、そして広い。DNA とタンパク質、細胞の構造、生殖と発生、器官、神経、ホルモン、植物、森林といったタイトルの多さが物語っています。それに加えてセンター試験と二次試験では

といった複雑な処理が求められます。

化学と生物をすでに勉強している人は、化学と生物の知識量に大きな差があることに気づいているでしょう。化学ではイオンや電気分解といった理論と無機・有機化学があります。有機化学は確かにボリュームがあります。しかし高分子化学をふくむ有機化学すべてを足しても、生物の「細胞と遺伝子」の章にはおよばない。

理論化学は独特の難しさがあると思います。しかし生物の実験問題も同じように(方向性は違っても)独特の難しさがあり、面倒くささがあります。この2つはどちらも柔軟な思考が必要で、知識で無理やりねじ伏せることは効率的ではありません。

高校物理は知識がスカスカ

物理はどうでしょう? 物理を選択している人の半分は物理が好きで、「物理は覚えることが圧倒的に少ない!」と思っているでしょう。

物理はとても難解でとっつきにくい。物理の難しさは、理論化学と生物の実験問題と同じように、その独特な癖にあります。慣性の法則や電磁誘導は、わかるとわかるが、わからないとずっとわからない概念です。物理は自転車と同じで、コツをつかめばおしまいですが、コツをつかめないとなにもできない。

水泳選手が野球が得意とは限りません。その人に合ったスポーツが存在するように、その人の性格にあった教科が存在します。だから物理が合わない人はかなり苦労するでしょう。

しかし、そうはいっても物理は生物に比べて知識量が少ない。だから物理を自然に理解できる受験生は、生物を選択した人よりも楽して東大に合格する。

ほとんど勉強しなくても東大物理は 8 割はとれる

ここは私の実体験です。東大の物理は数研出版の「重要問題集」を少し解くだけで 8 割はとれます。勉強は週に 3 時間くらいが目安です。通学の往復やトイレで「重要問題集」の解答を見れば、合格に必要な勉強時間はさらに減ります。

数学の勉強効率を改善して成績を劇的に上げる方法:問題を最後まで解かないで説明したように、物理も解かないことが基本的な勉強です。

楽して東大に合格する基本原則

「難問題の系統とその解き方」はすばらしい問題集ですが、私はそうした本を避けていました。この本は物理をきわめようとする人に人気でしたが、新数学演習と同じく、時間対効率はとても悪い。

上にあげた原則にしたがって勉強すれば、年間 150 時間くらいで東大の物理はマスターできます。極端な話、物理の基本を知っている人は本番 1 ヶ月前に少し勉強するだけで 8 割はとれます。そのくらい物理はおいしい科目で、おそらく文系・理系を含めたすべての科目で最も効率がいい。

物理にするか生物にするか

もしこれを読んでいる方の中に、物理にしようか生物にしようか悩んでいて、今現在高校三年生でないなら、とりあえず物理を選択することをおすすめします。もちろん嫌悪感が出てきたら生物に切りかえても問題ありません。しかし両方とも勉強するというのは、受験勉強において完全に間違った方針です。この切りかえは三ヶ月で行う必要があります。

医学部の受験では、もちろん大学によって大きく変わりますが、「生物選択者が非常に有利になる!」というケースは多くない。

医学部受験生のほぼ全員は化学を選び、三分の一は生物、残りは物理を選ぶでしょう。例えば岡山大学医学部の物理は、とても標準的でわかりやすい問題を出します。定期試験の物理ですばらしい結果を残していれば、かなりいい点数がとれて、生物選択者に対して有利になるでしょう(2017 年もこの傾向にあるとは限りません)。

物理は一度理解してしまうとさまざまな問題に対応できるため、点数がいい人はもっとよくなる。つまり物理が得意な人はどんどん得意になり、不得意な人と得意な人は大きな差がついてしまう。

物理は 3 日に 1 時間くらいの勉強ですむ人もいます。しかし生物を 3 日に 1 時間ですませられる人は、東大医学部に合格する人でもいないはずです。

結論

ここからは個人的な結論になります。鵜呑みにしないでください。

今高校二年生で、医学部を考えているという人は、第一に物理をすすめます。よっぽど物理が嫌いか、よっぽど生物が好きであれば、生物を選んでもいいでしょう。しかし生物を選ぶということは、物理選択者に 500 時間以上の差をつけられるということを覚悟してください。物理選択者はその 500 時間を英語にあてています。

理科三類を受験する人は基本的に物理を選ぶべきです。なぜなら理科三類は数学や理科でなく、英語で合否が決まるから。つまり英語にかけた時間の長さで東大医学部にいけるかが決まります。