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エッセイ 教育

キメラゴンさんとイケダハヤトさんとその周りで騒いでいる大人に思うこと

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最近キメラゴンさんという中学生を知りました。イケダハヤトさんという人気ブロガーからも支持されるほど、ブログというビジネスで活躍しているようです。

月収6桁の中学生ブロガー、「就職したくないから稼げるようになりたい」

私は上の記事で彼を知りましたが、正直すごいと思いますね。中学生の頃をふりかえると、確かにコンピューターとインターネットは好きでしたが、それで仕事しようとは思いませんでした。

期末試験でいっぱいいっぱいだったし、考えることといったら女子校の人と仲良くなる方法でした。要するに当時は猿並みの思考回路だったので、ビジネスをするキメラゴンさんがある意味で信じられない。

キメラゴンさんの文章を読んでみた

彼の note を読んで、私はさらに驚きました。

「ちょっとこれ、大人の書く文章だな」

中学生から高校生になる人の文章とは思えないですね。記事の目的に合わせて文章をうまく構成しています。誤字脱字はなく、訴求力がとてもある。同年代の人だけでなく、文章力を高めたい大人も見習うべきでしょう。

その文章力や抽象的な思考力は「インターネットで活躍したい!」という夢から生まれたのかもしれない。学校はブログの書き方を教えないし、授業はとても画一的です。私は最近、日本が後進国になった最大の原因は文部科学省にあるような気がしています。

普通の人は文章を単に書きますが、彼は Twitter を使って説得力に工夫をもたせています。他のインフルエンサーの言葉を引用するところも、大人のマーケティングと遜色ない。

私は国語の点数が絶望的に低かったので、彼の国語力がうらやましいです。

イケダハヤトさんのブログを読んでみた

そんなキメラゴンさんをプッシュしているのがイケダハヤトさんです。インフルエンサーは同じ活動領域の人とある種の組合を結成します。ひょっとしたら二人は似たような領域に属するのかもしれない。

組合、言いかえると互助はインフルエンサーの秘密道具です。

イケダハヤトさんについてはいろいろな意見があります。上の記事では

イケダハヤトさんは熱い支持者も多いですが、一方で信者ビジネスなどと批判もあります。それについてはどう思いますか。

月収6桁の中学生ブロガー、「就職したくないから稼げるようになりたい」 - ハーバー・ビジネス・オンライン

という文を見るに、書き手は暗に批判しているのかもしれない。

ちなみに私もある会社の信者のようなものです。毎年 iPhone や MacBook を買っているので、ある意味 Apple の信者ですね。今年は iPad を買おうと思っていますよ!

私の Apple 製品購入記録

イケダハヤトさんのブログを読むかぎり、変なことはあまり主張していませんね。彼は資本主義の真実をうっかりしゃべっただけなのです。「自分のしていることは正しいはずだ」という認知バイアスのせいで、多くの人は残酷な真実を無視します。ところがイケダハヤトさんはその真実をペラペラしゃべってしまった。

私はいくつかメディアを所有しているので、嫌でもマーケティングに詳しくなります。そしてさまざまなタイプの日本人、さまざまな考え方を知ることになります。イケダハヤトさんの主張にイライラしている人の気持ちもわかるし、彼の主張を支持している人の気持ちもわかる。

マーケティングという点から考えるに、イケダハヤトさんはインターネットのネットワーク外部性をうまく利用したビジネスマンです。真実を無視して生きている人が圧倒的多数の世界は、情報の非対称性というより認知の非対称性が発生しています。この非対称性こそが彼のビジネスの源泉であります。

キメラゴンさんとイケダハヤトさんとその周りで騒いでいる大人に思うこと

この記事を書いた時点で私も騒いでいる大人の一人なのかも。

私は上の記事を Yahoo! で読みましたが、コメントを見るとずいぶん複雑な気持ちになりました。例えば一番上に

ブログとかyoutubeやるのは結構だが、真面目に働く人をばかにするような記事は書いてほしくないです。
最近多くてうんざり。給与少ない仕事をやってる人にたいしての言葉が特にひどい

Yahoo! コメントより引用

とコメントされています。しつこいようですが、私はインターネットに浸かっているので、コメントした人の気持ちがよくわかります。拝金主義が日本人の心の深くに根を下ろして、見境なくいろいろな人を傷つけています。未来志向の生産というよりは、金志向の生産が正義になる世界です。

イケダハヤトさんの主張は「会社員をやって搾取されるよりも、ブログを書いて自由に金を稼ぐほうが合理的で、資本主義の犠牲にならずにすむ…」という感じですが、言い方がきついので合理主義が拝金主義に認識されてしまう。本人は「どうしてみんなそんなことするの?」という疑問から純粋に行動している…だけかもしれない。

ここから結論に入ります。まずキメラゴンさんに思うことは特にありません。イケダハヤトさんに思うことも特にない。公共性や倫理をふりかざすのはとても簡単で、安易にやると損するだけ。

こうした人の周りで騒いでいる人に思うこと、というよりも伝えたいことは「インターネットを見るな」の一言です。私はメディアを運営する側にいますが、普段はインターネットを遮断して本を読んでいます。

インターネットを見ない生活をデジタル・デトックスといいますが、この習慣は今後とても大切になるでしょう。

インターネットは感情の増幅装置です。幸せなときに使うともっと幸せになりますが、不幸なときに使うと絶望します。コメントやブックマークも含めて、ソーシャルメディアは鏡のように作用する。もし「最近こういうタイプの主張が多いな」「自己啓発が本当多いな」と思ったら、寝る前にスマホを部屋から追放しましょう。

今回とりあげた人も、自己啓発や「○○すれば稼げる」系の情報商材を売る人も、たぶん独自の自信と合理性をもっています。私は個人的に、それらの表面的な印象よりも、発信者のライフスタイルや信念に興味があります。不確実な世界を生きるには、多様な人の多様な思考を冷静に分析する必要があります。

この記事はなぜか人気が出たので動画にしました。

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