地頭力がある人はそうでない人に比べて速く成長します。未知に抵抗がなく、貪欲に知識を吸収する人が地頭のいい人です。地頭を先天的な才能、もしくはコミュニケーション力や社交性に関連するスキルとみなす人もいますが、地頭は後天的な努力にもとづく科学的な才能です。
地頭力のある人は次のような特徴を持っています。
これらの特徴を少しだけ考えてみましょう。ちなみにこの記事は動画でもっとわかりやすく説明しています。
目的と手段の違いがわかるかどうかが決定的かもしれない。目的もなく行動する人は仕事をないがしろにする傾向があります。意味のない会議や討論を続けたり、生産性のない作業に一生懸命になったりしがちでしょう。
目的と手段の違いがわかる人は自然に、集中して物事にとりくみます。目的をはっきりと意識すれば、次にとるべき行動は決まるからです。
計算能力の意義を否定する人はたぶん仕事ができない。科学的な問題でなくても、あらゆる経済活動は計算を必要とします。原始的な計算は「遅刻しないための時間計算」です。
「計算はできませんが、コミュニケーション力には自信があります!」という人は計算をないがしろにしないでください。
深い洞察は高度な計算を要します。それは論理的な演算や推定で、問題が複雑になるほど抽象的になります。いわゆる頭のいい人は、こみいった問題を抽象的にも具体的にも理解します。例えば多くの設計は、全体を凝集性の高い部品の集まりとみなすことで最適な形になりますが、これはとても抽象的な話です。
具体的な作業単位でしか考えられない人は、全体と部分を交互に見直すような認識が必要です。
他人の言うことをそのまま信じてしまう人は、地頭力がない人かもしれない。
地頭は自己認識に結びついていますが、裏を返すと、他人を自分と同じ人間として認識できるということです。他人をどこか機械的なもの、無機的なものと考える人は、環境を社会的に分析することが苦手です。環境はいつも、自分と同じ「人間」が集まったものです。
社会的に適切な行動とは、自分と他人の絶妙なパワーバランスにもとづく、自分に有利な行動をさします。地頭力のいい人はある意味で利己的です。