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受験の本番でテストの問題と解答用紙が配られる時に意識するべきこと

短距離走と同じく、試験も開始直前は極めて重要です。問題用紙と解答用紙が配られたら次のことを注意しましょう。

  • 終わりを意識する
  • あらかじめ計画した時間配分を正確に思い出す
  • シャーペンや消しゴムを落とさない位置に持ってくる
  • 他の受験生を冷静に眺める

終わりを意識する

この記事も本番前に読まれることを意識して結論を先に書きました。試験も結論、つまり終わりを意識しましょう。ここが合否を決定する大きなターニング・ポイントです。

何事も始まりがあって終わりがある。試験が始まる瞬間、ほとんどの人は「いよいよ始まる」としか考えません。しかし時間はあっという間に過ぎて、試験の終了時刻がきてしまう。

スタートばかりを意識すると最初の5〜10分であっぷあっぷになってしまう。受験は最初の5分で全体の30%が決まるので、この5分で大きくずっこけるとかなりまずい。特に最初の受験は、緊張で当初の計画が破綻しやすいので気をつけましょう。どれだけ模擬試験をこなしたとしても、本番の感触というのはまったく違い、自分という生き物がまるで別人のように動いてしまう。受験を経験した人ならわかるでしょう。

最初から最後の瞬間を意識する。試験監督者が「終わりです」と言っているような場面、何問か解けなくて微妙な気持ちになっている自分、そういったもろもろを素早く想像する。ゆっくりではなく、超スピードで。するとスタートを自分でコントロールできるようになる。くれぐれも試験を受けている自分が自分から離れることがないように。

時間配分を思い出す

合否を決定するのは時間配分です。本番は2つの運に左右されます。一つは出題範囲。もう一つは時間配分。自分の苦手とする分野から出題されたら、それはもうしょうがない。この運はもはや自分でコントロールできない。しかし時間配分の運は自分でコントロールできる。

例えば東大英語は時間配分で点数が決まる。英語の実力がいくらあっても、時間配分でミスをすると60点もとれないことは受験生なら知っているはず。英語に限らず、また中学受験、高校受験、大学受験にかかわらず、ほぼすべての試験において時間配分は最も重要です。

その学校の過去問を解いて、おおよその傾向はつかんでいると思います。そして時間配分もきちんと決めている。最後にやることは当日その計画をきちんと実行することです。多くの受験生はこの部分で失敗するので、開始直前は何度も時間配分を確認しましょう。

文房具を落とさない位置に置く

文房具を落とすと精神的なダメージがすごいので、落とさないように気をつけよう。だからといって落としたところで何も問題ない。

他人を眺める

こんなことを言うと嫌なヤツと思われるでしょうが、周りを冷静に眺めて、緊張している人とそうでない人の様子を見てください。緊張しているからといって落ちるわけではない。しかし緊張はわずかな時間を無駄に消耗させる。

あなたが見た人のうち、何人かは確実に落ちて、何人かは確実に受かる。合否とは今あなたが座っている周りの人たちをふるい分けることです。もう一度しつこく言いましょう。あなたと周りの人はこれから選別されるのです。そう意識するとなんだか恐ろしい気がしませんか? 嫌な感じがすると思いますが、この本質をきちんと理解している人が実際に勝ちます。

自分の心に閉じこもらないでください。もし「試験は自分との戦いだ」なんて言っている人がいたら、その人は競争したことがないか、嘘をついている。試験も他の競争と同じで「食うか食われるか」の世界でしかない。あなたが合格するためには、あなた自身が他人より優秀だと訴える必要がある。

こうして客観的に自分と他人がいる狭い試験場を見ただけで、あなたは確実に優位に立てる。自分に自信を持って、自分がやってきたことは間違いでないと確信しましょう。その余裕な気持ちがある限り、短い時間を効率よく処理できる可能性は広がるはずです。

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