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仏教とインドの思想|高校倫理対策問題

問1 仏教の根本原理である四法印の説明として適切でないものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① この世のすべては実体がない。
② この世のすべては苦である。
③ この世のすべては変化しつづける。
④ この世のすべては永遠不滅でない。

問2 古代インド思想の記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① バラモン教の聖典を『ヴェーダ』という。
② 前世の行いが来世に影響するという思想を輪廻転生という。
③ ウパニシャッド哲学はジャイナ教から生まれた。
④ ブラフマンとアートマンの一致を梵我一如という。

問3 仏教の記述として適切でないものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① 仏教の真理である四諦は、苦諦、集諦、滅諦、道諦から成る。
② 涅槃寂静とは、煩悩のない平安な境地のことである。
③ この世のすべては相互依存しているという法を縁起の法という。
④ 仏教の実践をしめす八正道は苦行主義である。

問4 大乗仏教と小乗仏教の記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① 大乗仏教は、菩薩でなく阿羅漢を理想とする。
② 小乗仏教は、ブッダの戒律を厳格に守る。
③ 竜樹は、この世の存在は人の意識によって作られると説いた。
④ 一切衆生悉有仏性とは、他人の救済を意味する。

解答

問1 ①

①は竜樹(ナーガルジュナ)の思想。
②は四法印の一つで一切皆苦の説明。
③は四法印の一つで諸行無常の説明。
④は四法印の一つで諸法無我の説明。

問2 ③

ウパニシャッド哲学はバラモン教から生まれた。バラモン教の形式化からの反発から。ブラフマンとアートマンはそれぞれウパニシャッド哲学の用語で、それぞれ世界の根源、自分の根源を意味する。

問3 ④

八正道は中道を良しとして、苦行主義と快楽主義のいずれにも偏っていない。

問4 ②

① 大乗仏教は菩薩を理想とする。阿羅漢は小乗仏教の理想。
③ 「この世の存在は人の意識によって作られる」は世親の考え。
④ 一切衆生悉有仏性とは、生あるものはすべて仏になる可能性をもつということ。

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