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日本の風土と古代日本の思想|高校倫理対策問題

問1 日本思想を研究した学者と研究についての記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① 柳田国男の学説によると、村にやってくる人「マレビト」が神の原型である。
② 和辻哲郎の学説によると、人は死後一定期間共同体の近くにとどまる。
③ ベネディクトの学説によると、西洋は罪の文化、日本は恥の文化である。
④ サイードの学説によると、日本の製造業の原点は古くから伝わる民芸である。

問2 古代日本の風土と思想についての記述として誤っているものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① ウチとソトを区別し、和を重んじた。
② 自然のあらゆるものに神が宿るというアニミズムの思想があった。
③ ハレという日常にケという非日常があった。
④ 日本神話によれば、人間は死後黄泉の国にいく。

問3 和辻哲郎の風土論に関する記述として誤っているものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① モンスーン型風土では、汎神論的宗教が起こりやすい。
② 砂漠型風土では、戦闘的な文化が起こりやすい。
③ 熱帯型風土では、異宗教間の融合が起こりやすい。
④ 牧場型風土では、科学が起こりやすい。

問4 日本の芸能文化についての記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。

① 松尾芭蕉は『方丈記』を著し、世の無常を言葉で表現した。
② 鴨長明は『徒然草』を著し、波乱の人生を随筆で表現した。
③ 千利休は茶道によってさびを表現した。
④ 観阿弥・世阿弥は能によって幽玄を表現した。

解答

問1 ③

① マレビトの考えは折口信夫。
② 人の魂が共同体にとどまるという考えは柳田国男。
④ この記述に合致する思想家はいない。

問2 ③

記述が逆である。ケという日常にハレという非日常がある。現代で言えば、ケが日常であり、祭がハレである。

問3 ③

熱帯型風土というものを定義していない。他はすべて和辻哲郎の考えとして正しい。

問4 ④

① 『方丈記』は鴨長明。
② 『徒然草』は吉田兼好。
③ 千利休は「さび」でなく「わび」を表現した。「さび」は松尾芭蕉。

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