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肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)の輸出入国ランキング|社会・地理

肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)の輸出入国をまとめました。アメリカ、オーストラリア、ドイツなどが肉の輸出国で、日本は輸入国です。

下のデータは(特に指定がない限り)すべて世界国勢図会2017/2018(矢野恒太記念会)、p254、表6-32「主な肉類の輸出入国(単位千トン)」より引用しています。

肉類計(2013年)

輸出

順位 量(千トン)
1位 アメリカ 7,306
2位 ブラジル 6,445
3位 ドイツ 3,306
- 世界合計 44,120

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

日本のスーパーでもアメリカ産の肉がたくさん並んでいることからわかるように、アメリカは世界一の肉輸出国です。アメリカは機械や自動車を大量に輸出していますが、機械や自動車そのものでは貿易赤字です。

肉などの畜産業や農業でアメリカは自給率が高く、加えて資源も豊富に持っています。このことはアメリカが保護的な貿易をとりやすくなる要因になります。世界一の肉輸出国であるというデータは、アメリカの貿易政策を考えるうえで重要です。

輸入

順位 量(千トン)
1位 日本 2,943
2位 ドイツ 2,373
3位 イギリス 2,314
- 世界合計 40,829

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

世界一の肉輸入国は日本。日本は食料自給率が低く、肉はアメリカやオーストラリアに依存しています。日本とアメリカの貿易は大雑把にいって「日本はアメリカから肉と農作物を買って」「日本はアメリカに自動車を売る」という関係です。

牛肉(2013年)

輸出

順位 量(千トン)
1位 ブラジル 1,185
2位 オーストラリア 1,168
3位 アメリカ 817
- 世界合計 7,178

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

牛肉に限るとブラジル、オーストラリア、アメリカが輸出国。このランキングからオーストラリアの貿易事情がわかります。

オーストラリアは実は資源をかなり持っています。鉄鉱石、石炭、液化天然ガスはオーストラリアにとって重要な資源であり、この3つだけで40%以上の輸出を占めます(世界国勢図会2018/2019、p332、表8-72を参考)。

オーストラリアは資源を除くと、輸出では肉、それも牛肉に依存しています。多くの先進国が機械を輸出の柱にしているのと対照的です。

輸入

順位 量(千トン)
1位 アメリカ 717
2位 ロシア 658
3位 日本 534
- 世界合計 7,180

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

アメリカは最大の肉輸出国でありながら、最大の牛肉輸入国です。

豚肉(2013年)

輸出

順位 量(千トン)
1位 ドイツ 2,213
2位 アメリカ 2,067
3位 デンマーク 1,356
- 世界合計 13,983

輸入

順位 量(千トン)
1位 日本 1,169
2位 ドイツ 1,126
3位 イタリア 1,034
- 世界合計 13,440

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

オーストラリアはランキングに入っていません。代わりにドイツが最大の輸出国となっています。

鶏肉(2013年)

輸出

順位 量(千トン)
1位 アメリカ 3,560
2位 ブラジル 3,552
3位 オランダ 872
- 世界合計 12,741

輸入

順位 量(千トン)
1位 サウジアラビア 831
2位 香港 723
3位 メキシコ 668
- 世界合計 11,305

世界国勢図会2017/2018(p254、表6-32)

中学受験生のためのチェックポイント

牛肉、豚肉、鶏肉の輸出入国ランキングは中学受験の社会でよく狙われます。細かい順位は年によって変わるため、だいたいのポイントをつかむことが大切です。

  • 肉類全体でアメリカは世界一の輸出国
  • 豚肉はドイツとデンマークが輸出大国
  • 日本は輸入大国
  • ドイツは豚の輸出国であり、輸入国でもある
  • 豚肉を世界一輸入しているのはサウジアラビア

棒グラフの国名を埋めるような問題では、アメリカがあるかないかに注意しましょう。アメリカはだいたいの項目に入っています。

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